山下達郎 Performance 2008-2009 (1/31 @NHKホール) |
ツアー自体久々で(6年ぶり)、でも前回は行ってないので、自分にとっては初めて観た'99年以来、10年ぶり2度目の達郎さん、ということになる。
ーー否、正確には3度目である。というのも5,6年前に友人に連れて行ってもらった、ファンクラブ向けのアコースティックライブを観る機会があったからだ。
今回のライヴもそのファンクラブ会員の友人、Aちゃんに誘われたもので、席もファンクラブの恩恵をさずかり(笑)ずいぶん前の方のよく見える場所で観ることができた。まわりは当然筋金入りのファンクラブ会員が多数を占めるエリアだったのだろう。非会員としてはちと肩身が狭いが・・・(汗)。まぁ、しかしひとたび始まってしまえばそんなことは関係ない(・・・と、思わず強気:笑)。
10年前に初めて観た時もやっぱり同じNHKホールで、その時は2階席の後ろの方だったのだが、席なんか関係なく、すごく楽しめたのを覚えている。苦労してやっと取ったチケットだったし(Aちゃんとの付き合いは結構長いにもかかわらず、彼女がファンクラブに入るほどの熱心な達郎ファンだとはその頃は知らなかった)、その当時の達郎さんに対するテンションは正直今よりも高かった。「どうしても生で観たい!」という思いが最高潮に達していた頃で、かなり気合を入れて観に行き、たっぷりと堪能、そして燃焼したライブだった。
そこへいくと今回は席こそ恵まれているけれど、気合とか緊張感とかいったものは殆どない。
新作を出してのツアーっていうわけじゃないし、新旧とりまぜてのオーソドックスなセットになるみたいだから、予習も必要ないと思うよ・・・というAちゃんの言葉に従い(?)事前にCDを聴き返すということもまるでやらなかった。(ipodにベスト盤を入れて会場へ向かう電車の中でサラっと流したけど、予習と呼ぶにはあまりにナニだわな・・・:汗)
それから、達郎さんはFMでレギュラー番組(FM-TOKYOの”サンデーソングブック”)を持っており、以前はマメに聴いていたのだが、ここ数年は殆ど聴いていなかった。なので、近況とか新作はいつ出るのかとか、ツアーのこととか、自慢じゃないけど(汗)何ひとつ知らなかった。
要するに私は山下達郎からは遠く離れていたのである。
Aちゃんからのありがたいお誘いに、ホイホイとふたつ返事でOKはしてみたものの、「達郎モード」とは縁遠い音楽生活を送っていた私に、いきなり10年前のあのハイテンションを取り戻せるものなのか・・・正直不安もあった。しかし、いざライブが始まるとそんな心配は一気に吹っ飛んだ。オープニングの第一音が鳴り響いた刹那、もういきなり10年前の自分に戻っていた。それはもう見事なくらいに(笑)。
まだツアーも全体の3分の1を消化したところだし、これから足を運ぶ人のためにもブログ等へのセットリストの公開などには極力注意を払っていただきたい・・・というご本人からの要請もあったし、これから行く人は当日のお楽しみにしておきたい、という人も多いと思うのでネタバレはしませんが、まぁ、私のような浅いファンでも知らなかった曲は一曲だけだったので、オールベスト的な選曲と言えるだろう。
それにしても山下達郎という人はいつまでも若い。
私も歳には勝てずに・・・とかさすがにガタがきてしまい・・・などと自分では言っているけれど、なんのなんの!頭髪はともかく(笑)(今回はニット帽被ってました)体型はいつまでもスリムだし、姿勢もいいし、なによりも変わらぬあの伸びやかな歌声・・・!それらを維持するには並大抵以上の努力が必要に違いない。
「枯れたいぶし銀のような味わい」になってしまうにはまだまだ早いし、そういう方面(?)はいかにも似合わなそうである。願わくはいつまでも若々しい達郎さんであってほしい。・・・なーんて、「達郎さん」を「お父さん」に置き換えると、まるで父の日の作文みたいですが(笑)。
6時開演で終わったのは9時過ぎ。休憩なしでたっぷり3時間強。その間達郎さんは出ずっぱり。う~ん、やっぱ若いよ。そしてどこまでも濃ゆい、濃密なライブだった。ファンを大切に思う、誠意あるMCにもココロ打たれました。いや、スゴイ人なんだなぁ・・・ということを今更ながらに改めて実感した一夜であった。
達郎さん、ありがとう!