Tango In The Night / Fleetwood Mac |
そう、Tango In The Nightがまさにそうでした。
1987年リリース。個人的にはもうちょっと2,3年早いイメージがあったんだけど、そんなもんか。当時結構よく聴いていたにもかかわらず、曲目を見ても思い出せない曲も半分ぐらいはあった。で、聴いてみると、あー、そうだった、こんなだった、と納得(笑)。クセになるというか、結構リピートして聴いてしまう。
当時からすごく好きだったとかすごくハマった、ということはなかったけど、何か後ろ髪を引かれるというか、気になるアルバムでした。全体を通じてかもし出される不思議な空気というかこの雰囲気はやはり、リンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックス、クリティン・マクヴィーという3人のソングライター兼ボーカリストの個性のぶつかり合いなんだろうな。ただ、ぶつかり合いとは言っても火花を散らすような殺伐としたものではなく、かといってうまく溶け合っているでもない。「共存」という言い方が一番あてはまるだろうか。ホント、個々の曲はそれぞれのソロアルバムで出しても何の違和感もないのに、このアルバムの中ではちゃんとまぎれもない「マック」なのだ。そういう独特のマックの世界というのが確かにある。
12曲中5曲をリンジー、3曲ずつをクリスティンとスティーヴィーのボーカルとなっていて、ちゃんと(?)民主的だ。(ほぼ書いた本人が歌っている)ちょっと斬新だったりエスニックっぽいテイストでオヤ?と思わせてくれるリンジーの楽曲。浮遊感あふれる温かみのあるクリスティンの楽曲。浮遊感はあるけど、キレが良くてビシっと締めてくれるスティーヴィーの楽曲。ホント、一人一人個性があって面白い。その個性が面白いし、それらがあたり前のように共存しちゃうところが面白いし、魅力なのだろう。
あと、コーラスもまた堪らないんですね。やっぱりこのコーラスも「マック」ならではといえるのかもしれません。例えばLittle Liesでクリスティーの声にスティーヴィのあの声が被さるとあー、マックだなぁ・・・と。ソロだとこうはいかないでしょう。
個人的にはスティーヴィー・ニックスが好きかな。なぜか女性ボーカルにはあまり惹かれない傾向にある私ですが、この人の独特なミステリアスボイスにはつい引き込まれてしまいます。
「TANGO IN THE NIGHT」より"Seven Wonders"
http://www.youtube.com/watch?v=rVfs6V38aAQ
素晴らしいアルバム、自分はこれでマックを知りましたよ。
どろどろとした裏話はともかく(汗)、ミックのシャープなドラムス、全体的に緊迫感のあるスピーディーな曲調が好きですね。
リンジーとクリスの共作が多く(このバンドは共作が少ないのだが)、2人がボーカルを分け合ってる曲が多いのも特徴ですな。
ジャケットも大好きで、これを部屋に飾る為に、中古屋でLPを買いました(笑)。
1987年かぁ。思い出すな○1歳の自分(自爆)。
ハイ、お待ちしておりました(笑)
熱きコメントをありがとうございます!
>ミックのシャープなドラムス、全体的に緊迫感のあるスピーディーな曲調が好きですね。
そうですね。マックっていうと個人的にはなんかフワァーンとした印象があるんですけど、リズム隊はタイトでカッコイイですね。
>2人がボーカルを分け合ってる曲
分け合うパターン、好きです♪高揚感を誘いますよね。
>ジャケットも大好きで、これを部屋に飾る為に、中古屋でLPを買いました(笑)。
ジャケットも本当に素敵ですよね。なんたってLPサイズが正解でしょう!