Eric Clapton & Steve Winwood (12/2@日本武道館) |
今回のジャパンツアーは11月中旬からスタートしており、その気になればセットリストを調べたり、それなりの予習ができたはずなのですが、結局何もせずに終わってしまい、まっさらなまま当日を迎えることとなりました。クラプトンは88年(マーク・ノップラー、エルトン・ジョンと共演)91年(ジョージ・ハリスンと共演)、03年(単独)に次いで4回目です。何だかんだで結構見てますね。実は共演者目当てというパターンも多かったりもするのですが。今回も実はそっち系(笑)で、なかなか見るチャンスの少ない、ウィンウッドが目当てでした。
ウィンウッドの初来日を観に行ったのはいつだっただろう・・・と、調べてみたら89年でした。勝手に「Back In The High Life」の頃かと思い込んでいたので、86,7年ぐらいだろう、と思っていたのですが、その後の「Roll With It」時のツアーでした。それでも22年ぶりのウィンウッドに期待は膨らみます。
さて、ブラインド・フェイスの"Had To Cry Today"で始まったステージ。外見はもちろん歳をとりましたが、ウィンウッドの声はというと、しっかり健在でした。苦しそうに歌っているという場面もなく、終始貫禄の歌声を聴かせてくれました。クラプトンも渋みを増し、その何日か前にDVDで観た「コンサート・フォー・ジョージ」の頃よりもキッチリと老けましたが、やっぱりいい歳の取り方をしている、といえるでしょうね。この二人のツーショットはやっぱりどこを取っても贅沢です。
まっさらで何の予備知識もなかったとはいえ、大体こういうかんじかな・・・とイメージしていたとおりのセット及び進行でした。やっぱり渋いブルース(だけではもちろんないけれど)が中心になるんだろうな、と思っていたらそのとおりでした。個人的にはコテコテのブルースは苦手なので、正直退屈に感じた曲もありました。でも、さすがに"Higher Love"あたりをやるようなムードではないな・・・と(笑)。(やらないだろうと確信しつつもほのかな期待を捨て切れずにいたのですが、やっぱりやらなかった:笑)
そんな中での"While You See A Chance"は嬉しかったです。前回観た時、一番印象深かった大好きな曲。22年前、グリーンの光線がすっと差し込んできて、その中を流れるこの曲のイントロがすごく幻想的だったのを覚えています。今回、イントロの旋律をクラプトンのギターがなぞっていて、ちょっとそれってどうなのよ・・・?って個人的には思ってしまいましたが(汗)。
クラプトンの持ち歌もどちらかというとさらりとしたドライなアレンジで、ブルージーさを前面に出している、という印象を受けました。例えば"Cocaine"なんかはもうちょっとドロドロというかベタベタというか、そういう湿り気のあるアレンジのイメージが強かったのですが、何かこう、あっさりとした「枯れ系」な仕上がりなんですよね。まぁ、きっとそれが今のクラプトンにフィットしているってことなのでしょう。アコギのセットでは"Layla"をやった日もあったようですが、この日は"Wonderful Tonight"でした。
あと、クラプトンらしいといえば実に彼らしいのですが、MCひとつ挟まず(せいぜいハローとかサンキュー、ドモアリガトぐらいか)淡々としすぎるくらいのステージで曲紹介ももちろんない。バンド紹介もなかったし・・・。何かしゃべりを入れるくらいだったら、一曲でも多くやりたい、という情熱の表れなのでしょうか。ウィンウッドの生声(しゃべる声)が全然聞けなかったのもちょっと残念でした。
全ての観客が満足だったか、といえばそれは無理だったと思います。実際Laylaをやらなかったことにガッカリしていた人もいました。それから80年代の最も売れていた頃のウィンウッドしか知らない、という人もアリャリャだったことでしょう。さっきYouTubeで若かりしウィンウッドがチャカ・カーンと歌うHigher Loveの動画を見ていたのですが、クラプトンとのこの曲は絶対に似合いませんね(笑)。
印象深かった曲は"Had To Cry Today""Well All Right""Can't Find My Way Home""Presence Of The Lord""Dear Mr. Fantasy""While You See A Chance""Gimme Some Lovin'"といったところでしょうか。クラプトンは"Cocaine"かな。
この二人のライブは動画が沢山アップされているようなので、キチンと「復習」しようと思います。
(以下、セットリストです)
12/2/2011 at 日本武道館
01. Had To Cry Today
02. Low Down
03. After Midnight
04. Presence Of The Lord
05. Glad
06. Well Allright
07. Hoochie Coochie Man
08. While You See A Chance
09. Key To The Highway
10. Midland Maniac
11. Crossroads
12. Georgia on My Mind
13. Driftin'
14. That's No Way To Get Along
15. Wonderful Tonight
16. Can't Find My Way Home
17. Gimme Some Lovin'
18. Voodoo Chile
-- encore --
19. Dear Mr. Fantasy
20. Cocaine
私もYouTubeなどで余韻に浸っています。
大好きな曲"Midland Maniac"も見つかって感激。
MCではバンドのメンバー紹介ぐらいはして欲しかったな。
(トラックバックさせていただきました)
トラフィックも繰り返し聴くと味わい深い曲が多いですね。オリジナルも何か聴いてみようかしら(笑)
動画サイトの「復習」では"Glad"がカッコ良くて、すごく気に入ってます。"Midland Maniac"もいいですね!
もう一曲の日替わり(?)だったという曲もわかりましたよ。(ベスト盤に入ってました)
しばらくウィンウッド三昧の日が続きそうです(笑)
(トラックバックありがとうございます。私も試みたのですがうまくいかなくて・・・^^;すいません)