The Beach Boys Japan Tour 2012 (8/16@QVCマリンフィールド) |
前座のアメリカに間に合うように行ったのですが(一人目の星野源は悪いけどパスしました)、すてに始まっていて多分2,3曲、聴き逃してしまいまたが、持ち時間は1時間位あったのでタップリと聴けました。正直、殆ど全くといっていいくらい知らない人たちだったけど、中々いい印象を持ちました。爽やかなウェストコーストサウンドが心地よく、BB好きにはうってつけな人選だったのではないでしょうか。メロウな爽やか系ばかりではなく、ハードでアグレッシブな曲も盛り込まれ、バラエティに富んでいて楽しめました。あとサプライズゲストとして、なんとクリストファー・クロスが登場!一曲だけでしたが共演しました。風貌も体形も、80年代のあの頃と変わってなくて、それでもって声もあのままで・・・なかなか嬉しいサプライズでした。
日が落ちていい感じに暗くなってきて、19時・・・いよいよビーチボーイズの登場です。
まずサポートバンドが登場して、ジェフリー・フォスケットがメンバーを紹介して一人ずつ出てくる・・・といった具合。私の席はアリーナBブロックで、きっと左よりに違いない・・・と思っていたのですが、思いの他センター寄りでそこそこ全体が見えました。
一曲目は"Do It Again"。まぁ、リユニオンの趣旨にはピッタリといったところでしょう。生で聴く初めてのマイクの声にはやっぱりグッときちゃいました。その後、初期のサーフィン&ホットロッドをこれでもかと畳みかけてきて、MCは殆どなし。うほ~うほ~、すっげ~、くぅ~っ、かぁ~っ、そう来たかっ、マイッタ~!・・・と、私の頭の中は「!!」状態で殆ど機能してない状態(笑)。
"Heros And Villans"はライブ盤のアルが歌うバージョンが染み付いていて、正直アルバージョンで聴きたかった気もしたけど、まぁいいです(笑)。その後、ニューアルバムから・・・とタイトルナンバーの"That's Why God Made The Radio"が始まった。これはねぇ、ホントにいい曲です。そしてこの上ないハーモニー。新作でこんな凄い曲を作ってしまう彼らはやっぱりしみじみ、偉大です。("Good Timing"に雰囲気がちょっと似てますね。どっちもライブ向きなかんじ)
デニス&カールを追悼するコーナーもあり、それぞれ、"Forever"と"God Only Knows"でスクリーンに二人の姿が映し出され、二人がここにいてくれたらなぁ・・・なんて、しんみりした気持ちになりました。
"All This Is That"は個人的には一番意外な選曲でした。これはライブでは定番なんでしょうか。へぇー、こんなのもやってくれちゃうんだ・・・と。好きな曲なので嬉しかったけど。"Sloop John B"は5本指に入るであろう、大好きな曲。こんなにいい曲でいいんだろうか?
"Good Vibrations"からは怒涛の終盤。実はネブワースライブのようなオーディエンスへのマイクの煽り(♪Gotta kepp those love good…♪のところ)を期待していたんだけど、わりとあっさり終わってしまいやや残念。(まぁ、時間も押してた?だろうし仕方ないか)"Surfin' USA"で一旦ステージを降り、ということは本編はこれで終了。
アンコールの一曲目は"Kokomo"。そこでステージに呼ばれたのは・・・先ほどアメリカで登場したクリストファー・クロスです。どうも彼がカールのパートを歌うらしい。"Kokomo"も実は5本指に入っちゃうであろう大好きソング。ブライアンのライブでは絶対にやらないであろうこの曲は、今回の一番のお目当てだったと言っても過言ではありません。この曲でのマイクの低音とカールの高音のコントラストがたまらなく好きなのだけど、カールの代わりをクリストファー・クロスがやるのか・・・と、興味津々。まぁ、もちろんカールではありませんが(当たり前だ)それほど違和感はなかったかな。このパートは他の国でもゲストを招いてそのゲストが歌ったりしているんだろうか。誰もいない時はやっぱりジェフリーが担当するのかな?
"Barbara Ann"はお約束のステップもありました。もちろん往年のキレはありませんが70になってもやってくれること自体、拍手拍手です。ラストの"Fun,Fun,Fun"は正に「楽しい!楽しい!楽しい!」を実感できる曲。やっぱ、こうじゃなきゃ!
メンバーの印象ですが、一番注目したのはやっぱりマイクです。殆どマイクばかり追っていたかもしれません。そりゃあ年は取ったけど、まだまだ元気。声だって嬉しいくらいによく出ているし、アクションというかゼスチャーというか、そのへんはおとなしめになったけど、いい意味での貫禄もついて、しかも年寄りくさくもなくて、いい年の重ね方をしているのではないでしょうか。アルは写真で見ると老けたなー、なんて思っていたのですが、思いの他若々しかったです。"Help Me Rhonda"はテンション上がるよ!ブルースはちょっと活躍の場がなくて残念でした。一曲ぐらい彼のボーカルで聴きたかったです。("Disney Girl"か"Deidre"あたり)デビッド・マークスは実はフルネームで書いてしまう位に馴染みのない方なのですが(アルに代わって正式メンバーだった時期がある・・・って別にダジャレじゃないよ:笑)結構シブくギターを弾きまくる姿が印象的でした。でもって、ブライアン。うーん、ちょっとお疲れ?自分のパートはこなすものの、終始固まり気味で痛々しくて、前日にたまたまネブワースのDVDを観たのですが、あの時の姿と重なってしまいました。まぁ、元々あまり笑顔を見せることはない人なのでムッツリには慣れっこ(?)ではありますが・・・。関係ないけどブライアンってめちゃくちゃ「なで肩」だなー。サスペンダーなんかしたら絶対ずりずり落ちちゃいそう(笑)
まぁ、ブライアンは決して絶好調とはいえないかんじではありましたが、それを差し引いても素晴らしいステージだったと思います。ビーチボーイズ&サポートメンバーの皆さん、ファン、ファン、ファンなひと時をありがとう!
(以下セットリストです)
QVCマリンフィールド(8/16)
1. Do It Again
2. Little Honda
3. Catch a Wave
4. Hawaii
5. Don't Back Down
6. Surfin' Safari
7. Surfer Girl
8. Don't Worry Baby
9. Little Deuce Coupe
10.409
11.Shut Down
12.I Get Around
13.That's Why God Made the Radio
14.Sail on, Sailor
15.Heroes and Villains
16.Isn't It Time
17.Why Do Fools Fall in Love
(Frankie Lymon & The Teenagers cover)
18.When I Grow Up (to Be a Man)
19.Cotton Fields
(Lead Belly cover)
20.Forever
21.God Only Knows
22.All This Is That
23.Sloop John B
24.Wouldn't It Be Nice
25.Then I Kissed Her
(The Crystals cover)
26.Good Vibrations
27.California Girls
28.Help Me, Rhonda
29.Rock and Roll Music
(Chuck Berry cover)
30.Surfin' USA
Encore:
31.Kokomo
(with Christopher Cross)
32.Barbara Ann
(The Regents cover)(with America)
33.Fun, Fun, Fun