ビーチボーイズの"SUMAHAMA"と”須磨浜” |
この番組、関西がキー局ということもあり、関東人にはまるで縁がない。へー、どんな内容なのかな、見てみたいな、とは思ったものの、関東では無理なのかな・・・とあきらめていました。が!調べたら10日ほど遅れてわが埼玉テレビでも放送していると知り、見ることができました。(ありがたや!)
この番組、視聴者投稿型の構成になっており、「これこれ、こういうことを番組で是非調査していただきたい」という視聴者から送られてきた依頼に対して、番組の調査員と称する芸人(タレント?)が調査に出向く、というもの。司会は西田敏行、山田五郎がドーンと構え、なかなか豪華。
で、ビーチボーイズの1979年リリース作「LA(ライトアルバム)」に収められた"Sumahama"(邦題は“想い出のスマハマ”)の謎。
たどたどしい日本語が挿入されたエキゾチックな、日本的というよりはチャイナっぽい曲調の美しいメロディーなのですが、ここに歌われたスマハマとは神戸市の須磨海岸のことではないか・・・という噂(都市伝説?)はファンの間では結構有名だったと思います。しかし、誰もその真相を知らない。そこで今夏来日するビーチボーイズに直接その真相を訊いてみてほしい・・・と、投稿された方がいるのですね。(ことの顛末はこちらに詳しく書いてあります。涙ぐましい努力の賜物です)
そして、レポーター(調査員)と依頼者の方は東京のホテルオークラへと出向きます。アポなしの突撃取材なので見ている方もドキドキです。最初はシブる担当者。でも記者会見&いくつもの取材のまさに「隙間」をなんとか確保し、ようやく作者のマイク・ラブ本人に質問することができます。答えはあっさり「イエス」。で、何しろ予定外の質問をさせてもらったわけですから、用が済んだら長居できるはずもなく、さっさと退散(笑)。で、その後廊下で、やっぱり須磨浜のことだったんですねー、などと興奮冷めやらぬ二人のところにトコトコとマイクがやってきて「さっきのことは本当だよー」なんて、補足説明に来てくれちゃったのです。♪スマハーマ、ソコハコイスルヒトタチガ~♪なんてあのフレーズまで披露してくれちゃって。(マイク、いい人すぎる!)
西田敏行さんはVTRの後ちょっと涙してましたが、気持ちはわかるっていうか、確かに泣けた。ビーチボーイズのことをあまり知らない人でも泣けちゃうのは、あの人たちと一緒に突撃取材をしてハラハラドキドキしたような気分になり、苦労した後の嬉しい結果に思わず感極まった(大げさ?)からだと思うのです。
ちなみに須磨海岸は当時マイクが付き合っていた日本人女性の故郷。5歳までいたとのことで、マイクは実際に訪れたことはないけど、彼女から聞いた話や写真から曲作りのインスピレーションが湧いたようです。「彼女の名前がスマコ」という説もあったようですが、これも本当だったようですね。(しつこいようですが上記と同じサイトです。詳細はコチラ)
ビーチボーイズのネタだから余計にそうなんだろうけど、久しぶりのハラハラドキドキ感を味わえました。インタビューや取材時の、レコード会社の担当さんの張りつめた様子も垣間見れて面白かったです。