Genesis Revisited II / Steve Hackett |
タイトルからもお解りのとおり、ジェネシスの楽曲(ソロ作も数曲含む)をセルフカバーした作品の2作目です。1作目は1996年にリリースされていますが、私的には実はあまりに入っていません。だいたい自分のであれ他人のであれ、「カバーしたものをリリースする」という行為にやや懐疑的だったりします。なぜか「原曲を超えるカバーなど存在しない」という思い込み(偏見?)が強いのですね、自分の中で。もちろん「!」と思えるようなカバーも世の中には沢山存在しますし、そういう偏見は良くないことぐらいわかってはいるのですが、「カバー作品」というものに対するテンションはどうしても低くなってしまうのです、私の場合。なので、これも「まぁ、ハケット先生の新作なんだから、一応買っとくべ・・・」程度の消極的な買い物となったわけです。
届いたので早速聴いてみました・・・悪くないです。というより結構「キタ!」かんじかもしれません。まぁ、ジェネシスの楽曲なんだからこういった好感触はある程度予想できましたが、ぶっちゃけ1作目よりも好きです。前作はアレンジもガラっと変わっていたものも多かったけど、今作はイントロにアコギや効果音をプラスしたり、ほんの少し変えてみました、程度の個所があるものの、基本的にはイジられることなく完コピに近い仕上がりです。
バックの人数が結構凄い。相棒Roger Kingや実弟John Hackettなど、ハケットバンドのメンバーを中心に、およそ30名。例えばあの"Supper's Ready"のボーカルだけで5人も名を連ねているだ。"Danching With The Moonlit Night"(と"Supper's Ready")でボーカルを取っているFrancis Dunneryさんという方は、ピーターに声質が似ていることで昔から有名だったらしい。確かに似ているし、雰囲気出てるな。Nik Kershawの歌う"The Lamia"も雰囲気タップリだ。っていうかピーターのボーカルに重きを置いているようなタイプの曲では、ソレっぽい声を使っているように思える。John Wettonも"Afterglow"のボーカルで参加しているし、Simon Collinsという名も・・・。どうやらフィルの息子らしい。
そんなわけで豪華な顔ぶれでぬかりなく完コピをやってみました、という印象の今作。好きか嫌いかと訊かれればもちろん「好き」だし、"Supper's Ready"や"The Musical Box"などの丸ごと再現も嬉しい限りなのだけど、こうしたセルフカバー(ハケットのクレジットがない作品もあるけど)を出すことの意味(意義?)って何なんだろう・・・などということをふと考えてしまうのです。やっぱり当時、本当はここをもっとこうしたかったけど、民主主義の多数決で自分の意見は通らなかったので、今回それを叶えたかったとか、そういうこともあるのでしょうかねぇ。それにしてはあんまり大幅に変わっているとも思えないのですが・・・。まぁ、それでも原曲でここのギターがもうちょっと全面に出ていればなぁ・・・なんてちょっともどかしく感じる箇所がくっきりと前に出てクリアになっているぞ!遠慮せず(?)グイグイ弾いてるぞ!なんて喜べる部分も結構あったりするので、比べ甲斐がある、といえばあるのかな。それにしても2枚組全21曲。しかも23分の"Supper's Ready"もあるからボリュームも大変なことになってます。そうそう、タイトルにGenesisと付いているからには、選曲はソロ作は入れずにGenesisだけに統一した方が良かったのでは、という気もしました。その方が引き締まったんじゃないかなぁ・・・と。
それにしてもハケットはジェネシスが好きなんですね。自分から辞めていったバンドだけど、ジェネシスの楽曲をとっても愛していて、敬意を払っている・・・そんな「愛」が感じられるアルバムだと思います。
Genesisを再現してくれるのは、今やこの人だけといっていいだろう。こういうアルバムを出したからには、Genesis Revisited Tourなんていうのもやってくれちゃうんだろうか?(と勝手に期待:笑)もちろん来日も熱望しますっ!
でも、元曲とあまり違わないのでは、あまり面白くないかもと思ってしまいます。購入はどうしましょう^^
スティーブハケット&フレンズの2回目の公演、あったら絶対観に行きます。あれからもう16年、マジ??って感じで、月日の経過の速さに驚きます。
当時は僕はギター弾くの復を活する前で、なんだか今の方が気持ちは若い気がするけども(笑)
斬新さ、面白さには欠けるかもしれませんが、聴いてみると数々の「発見」があるかと思いますよ。買って損はないです。お値段も良心的ですし(笑)。ちなみにリンク先のアマゾンのページはリミテッドエディションが出てくると思いますが、私は通常版(実は違いが何なのか、よくわからない:汗)を2千円以下で買いました。
今回はゲストプレイヤーが大人数なので、ツアーがもしあるとしたら誰が入るのでしょうね?ピーター役フィル役が何人もいるので、人選は大変そうだなー、なんて思ってしまいます。来日してくれたら万々歳なんですけどね、ホント!
ハケットさんって、凄く良い人なのか!?音楽関係のお友達が多いらしく、本作品のゲスト参加者も豪華な顔ぶれですね!
もし来日してくれたら?
勿論、見に行きますよv(^^)
その時はやはり、メンバ-は今のハケットバンドを中心に、ジョン・ウェットン辺りが参加する可能性が大じゃないですかねえ。
例えば同じピーターのボーカルでも曲の雰囲気を損なわないよう、ボーカルの人選もちゃんと考えているかんじですよね~。
それから、中のブックレットの写真も曲のイメージに合わせて一枚一枚選んでますよね。いつもながらの全力投球ぶりに嬉しくなってしまいますね♪
ハケットさんのオフィシャルサイトを見てみたんですけど、ヨーロッパとアメリカではこのアルバムに合わせたツアーが来年予定されているようですよ!ボーカリストの名前はNad Sylvanさんの名前が挙がっています。日本にも来てくれるでしょうか!?