「ダークホース」と「ジョージ・ハリスン帝国」を単体で購入 |
その後のダークホースレーベルに移籍してからの「ダークホース・イヤーズ」のリリースが10年前というから、ちょっとオドロキだ。あの興奮(!)からもう10年も経っているなんて。「ダークホース・イヤーズ」は「33&1/3」から「Live In Japan」までの6作品+ボーナスDVDという内容のボックスセットだったわけだが、今回もそれに準じてジョージのソロキャリア前半ともいうべき「Wonderwall Music」から「Extra Texture」までの6作品+ボーナスDVDという構成になっている。
しかし、正直言うと個人的には前回のダークホース時ほどの高揚感はない。
前回はアナログしか持っておらず、自分にとっての初CDが殆どだったし、「Live In Japan」に至っては音源を聴くこと自体がお初だったと記憶している。(ずっと廃盤だったのだと思う)なので、いちいち感動していちいちハイテンションになってはいちいち空を見上げて(?)泣きそうになったりしていた、のだ。
今回はもう持ってるからなぁ。数年前に「不思議の壁」と「電子音楽の世界」も中古で買ってしまったし。「オールシングス」は2001年のリマスターの音は文句なしで、今回はジャケがモノクロに戻るだけ(?)のようだし、「リビング~」も2006年にリマスターされてボートラも付いて大満足だったし。
となると、気になるのは「Dark Horse」(しかし「ダークホース」というタイトルながら「ダークホースイヤーズボックス」に入ってなくて「アップルイヤーズボックス」に入ってるというのは何とも紛らわしいね)と「Extra Texture」(ジョージハリスン帝国)のみということになります。
どちらもジョージのキャリアの中では低迷期(公私ともに色々あって自暴自棄になりがちだった、ちょっと暗黒な?時期といってもいいのかしら)といわれる時期のもので、私自身「ダークホース」はともかく、「帝国」はどちらかといえば苦手な音でした。加えて音がショボイというか、頼りないというか、不満は正直ありました。
というわけで、後ろ髪ひかれる思い(?)でボックスは諦め、単体で「ダークホース」と「帝国」を購入し、届きたてホヤホヤを早速聴いているところです。
驚いたことに(当たり前っちゃ当たり前か)リマスター効果なのでしょうね。やっぱり。音が良い良い!特に「帝国」が全然違う作品に聴こえる、と言ったら大げさでしょうか。ボーカルが伸びやかで柔らかく奥深く、ガッチリと鷲掴みにされちゃうかんじ。しょぼさが払拭されるって、なんて素晴らしいんだろう!しょぼいCDプレイヤーでまだ一回さらっと聴いただけですが、これからipodに落として、イヤホンして、夜な夜な(?)聴くのが楽しみです。
そうそう、日本盤はフォーマットがSHM-CDで発売日は10月15日だそうです。これを機にジョージを聴いてみようか、というお考えの皆さま、是非に(笑)。
そうそう、(そうそうばっかりでスイマセン)このボックスセット発売を記念して(?)今週”ジョージ・ウィーク”と題してアメリカの「Conan」というTV番組で毎日一組ずつのアーチストが、ジョージの曲を演奏しているそう。初日はBeckが"Wah-Wah"、2日目がPaul Simonで"Here Comes The Sun"、3日目がDhani Harrison&Friendsで" Let It Down"。最終日の今日はNorah Jonesが"Behind That Locked Door"を披露したそうです。
息子Dhaniの"Let It Down"を貼っておきます。
ワタシ的には「コンサート・フォー・ジョージ」での初々しさに満ちた(笑)姿が強烈だったせいか、それなりにオジサンになったなー、と感慨深くもあります。まぁ、でもやっぱりカッコイイですね、相変わらず。