Pawn Hearts / Van Der Graaf Generator |
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2016年 06月 21日
プログレ5大バンド(ピンク・フロイド、イエス、キングクリムゾン、EL&P、ジェネシス)をある程度聴いた後に、次は何処へ向かうべきか?
ーーもちろん人それぞれとは思いますが、Van Der Graaf Generatorに向かうというのも大いに「アリ」だと思います。 ーーなんて言ってはみたものの、青春真っ只中の十代をビートルズと全米ヒットチャートに捧げていたような人間に、メジャーヒットもしてない、覚えるのが大変な長ったらしいバンド名(横文字ニガテなのよ)は正直馴染みがなく、ごく最近、雑誌のプログレ特集のディスクガイドを読んでその名に出会った、という全くの素人でございます(汗)。このようなごく最近やっとバンド名を覚えたような人間(私)がVDGG(と略すそうです)を語っても良いのかどうか・・・後ろめたさを感じつつもまぁ、気に入ったんだから別にいいんじゃないの?と例によって開き直ってみる(笑)。 ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター。あまり馴染みはなかったけど、ボーカリストのピーター・ハミルの名前ならよく耳にしていた。ちょっと興味を持ったのはこのVDGGがジェネシスと同じカリスマレーベルに所属していて、一時はツアーも一緒に回っていたらしい、と何かで読んだ記憶が。そしてハミルの歌い方がシアトリカルでドラマチックだということ。同じレーベルでガブリエルとハミルという二人のピーターは偶然にも共通項があったということなのか・・・? というわけで、彼らの作品の中でも代表作のひとつに挙げられる「ポーン・ハーツ」(+5)を買ってみました。(1971年リリース) 興味津々。聴いてみた。なるほど、なかなかに強烈です。 印象としてはクリムゾン寄り?なのかなぁ、とう感触を受けました。クリムゾンよりドラマチックで、ピーター・ハミルの声は時にエキセントリックというか破天荒(?)でそういう意味ではなるほど、ピーター・ガブリエルを彷彿とさせるかもしれません。ただ、演劇的要素はガブリエルの方が上かなぁ。(ま、そもそもそんなこと競っちゃいないでしょうけど)1970年代の初頭は同じライブで二人のピーターを見ることができたなんて、凄い世の中だったのですね。 1. Lemmings (including Cog)ーー1曲目のインパクトというのはどんなアルバムであれ重要だと思う。この1曲目は誰もが「おお!」と感嘆符抜きには語れないのではないだろうか。音の厚みといい、ぐいぐい迫ってくるボーカルといい、圧倒されっぱなしです。 2. Man Ergーー出だしは美しいピアノで始まる。ハミルのボーカルも伸びやかで情感豊か。途中一転して狂気的な爆走音に変わり、また静かな旋律へと戻る。この曲でロバート・フリップがギターを弾いているそうです。 3. A Plague of Lighthouse Keepersーー組曲形式の大作で23分13秒。アナログ時代はB面全部で一曲を費やすという、プログレではありがちなパターンです。a~jまで細かにサブタイトル(というのかな?)も付いているのですが、割愛(笑)。前の2曲もそうですが、とにかくドラマチックです。 4. Theme One (original mix) 5. W (first version) 6. Angle of Incidents 7. Ponker's There 8. Diminutions 4~8はボーナストラック。5以外は全てインストナンバーで、4のTheme Oneは何とジョージ・マーティンの作品だそう。BBCラジオ設立当時の放送開始と終了時に流す音楽としてマーティンが作曲したもので、それをヴァンダーグラフ的解釈で編曲したものらしい。当時5の「W」とのカップリングでシングルになっていたそうな。そもそも、このアルバムは元々2枚組でのリリースをバンドサイドとしては希望していたそうですが、レコード会社からのゴーサインが出ず、結局1-3までの3曲での単体モノでのリリースとなりました。2枚組の中に本来入れたかった、入るべきだった曲がボーナストラックという形で晴れて収録されたということになります。6,7,8はピーター・ハミル以外のメンバー(ヒュー・バントン、ガイ・エヴァンス、デビッド・ジャクソン)各々のソロ作だそうで、ジャズ、アヴァンギャルド色が濃いです。 全体を通してとにかく音が分厚いです。どうよどうよ!ホレホレ!と、ひたすらに迫ってくるかんじ(笑)。でもボーカルも含めてのこの緊張感、ドラマチック加減が私としては好みなのです。クリムゾン的であり、ジェネシス的でもある・・・のかな。まぁ、毎日コレばっかり聴いてたらちょっと疲れてしまいそうですが(笑)。本編が終わった後のボートラは緊張感から少しだけ開放されて、これはこれでいいかんじです。6~8はアバンギャルドでちょっと難解なのもあるけど。 せっかく出会えたVDGG、これ一枚で終わりにしたくはない!久々にリスニング意欲(?)を掻き立てられるバンドに出会えたような気がします。
by aki_hitorigoto
| 2016-06-21 17:07
| プログレッシブ・ロック
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