本日の1曲--The Late Show/Jackson Browne |
今日選んだのはLate For The Sky('74)。通しで聴いたのは結構久々かもしれない。
この人の曲は様々な魅力に溢れているのだけど、歌詞の良さもその大きな部分を占めている。
私は普通あまり歌詞にはこだわらない方である。英語がわからない、ということが最大のネックだけど、まずメロディーありきで、よほど聴き込んでからじゃないと、この歌の詞の内容はどんななんだろう・・・?という興味や関心もあまりわいてこない。
ジャクソン・ブラウンの特に70年代の作品は、いつも歌詞カードを見ながら、噛み締めるように聴いている。
噛み締めるとは言っても、輸入版が殆どなので対訳を読めるわけではない。なので英語の単語やフレーズの響きを味わうだけだ。このLate For The Skyは最初に国内版LPで買ったので対訳もあるけど、いちいちLPジャケットから引っ張り出してくることはない。なんというか、英語の語感を追っているだけで満足なのだ。
で、4曲目の"The Late Show"。LPではA面のラスト。
この曲の最後の部分がとても好きだ。
You go and pack your sorrow
The trash man comes tomorrow
Leave it at the curb and we'll just roll away
悲しみを詰めこんで
明日はゴミ収集の日
まがり角にそいつを置いて、出かけよう
ーーというかんじだろうか。
そもそも詞に「trash man」なんていう単語が出てくること自体が強烈だったりする。悲しみをパックしてゴミに出そう・・・なんて。なんかあまり他に例を見ない詞ではないだろうか。
この歌の男女は「初期モデルのシボレー(=an early model Chevrolet)」に乗って、「暖かい風の強い日(=a warm and windy day)」にパックした悲しみをゴミ収集所に置いて、旅に出る。
そしてこのジャケ。まさにこのシボレーに乗ってこの街を出て行くわけだ。
うーん、やっぱ名盤。そして名ジャケですな。
マグリットの同作品にはシボレーはありませんけど。(笑)
私はシボレーなしの方がなーんか物足りなく感じてしまいますね。