エイジア/詠時感~時へのロマン |
定価1800円の廉価版なのだが、帯もライナーも対訳もちゃんと付いていて、しかもすごくキレイ。
それでいて500円!田舎ゆえ、品揃えはたいしたことないけど、この店って結構何気に掘り出し物が見つかるのよね~。うひひ。
さて、エイジアである。’82年リリース。
どんなメンバーがいたかとかメンバーの経歴とか、そういうことには当時全く関心がなかったけど、このアルバムがめちゃ売れていたことは、もちろん覚えている。当時の私はラジオの全米トップ40をせっせと聴いて、アメリカのチャートを追っかけていた頃。1位になったHeat Of The Momentは、もちろん耳にタコができる位、よくかかっていたっけ。
悪くはないな、と思ったけど、特に好きというわけでもなかった。生意気かもしれないけど、あの当時「産業ロック」ともてはやされていた売れ筋タイプの音に、ホイホイと乗っかってしまうことへの抵抗、みたいなものもあったし。なので、このオリジナルバージョンを聴いたのは、おそらく24,5年ぶり・・・?かもしれない。ハケット&フレンズのアンプラグドバージョンも雰囲気があってよかったけど、オリジナルはさすがにブッ飛びますな。衝撃的です。
しかし私が更にぶっ飛んだのは、2曲目のOnly Time Will Tellだ。
おお!これもエイジアだったんだ・・・!って知りませんでした(恥)っていうか、認識がありませんでした。「時へのロマン」という邦題がまさにドンピシャ。'82年にタイムスリップしてしまいそう。これも本当によくかかっていたなぁ。多分2ndシングルだったんだろう。いやぁ~、ジョン・ウェットンのボーカル、いいですね!
正直冒頭のこの2曲があまりにも強烈で、他の曲の印象はイマイチ薄いのだが(まだ聴き込んでいないせいもあるかもしれないけど)このスカッとする爽やかな高揚感は一体なんなんだよ・・・!と、自分でもちょっと驚いてしまった。80年代へのノスタルジーも含めて、心地よい衝撃でした。
もはや70年代に浸るしかないのか、と思っていた青年期のワタシ。
そこに登場したのがコイツ、Asiaだったのです。
結成がウワサされていた頃は「アジア」って名前で紹介されていましたよ。
ともかく、このアルバムは「良い」。
プログレとポップの、正に危ういバランス。ナイフエッジです。
2ndはないと思っていた。というか、次を出せば必ず危ういバランスがどちらかに振れて崩れてしまうのが分かったから。
案の定のセカンド。ワタシは買いませんでした。。。
どっちが裏か表かはわからないけど、UKと対比してみると面白いですね。
だからエイジアがプログレのなれの果て(というか進化系と言った方が適切でしょうか)なのだ、とかそういうことには全く無頓着に、耳障りの良さを心地よく感じながらラジオに耳を傾けていました。
一曲目がHeat Of The Momentである、ということがツボだな~、と思いますね。あのガツーンとくるイントロは今もですけど、当時は相当衝撃的だったのではないでしょうか。
>どっちが裏か表かはわからないけど、UKと対比してみると面白いですね。
まだ聴いたことないんですよ~、UK。
いつか是非聴いてみたいです。