ドラマチックが止らない・・・! |
そういえば昨年の今頃もマイブームだったので、そういう周期(?)なのかもしれない。新緑が気持ち良い爽やかな今の季節にカラリとした彼らの音はピッタリだしね。
Leftoverture, Point Of Know Return, Two For The Show, そして時折Musqueも絡めて本当によく聴いているのだけど、全然飽きない。(カンサスはこの4枚しか持ってない)
どれも良いのだが、今日は彼らの入門編にも最適と言われているライヴ盤Two For The Showを取り上げてみる。(購入当初こちらにもちょこっと書いたのですが)
Two For The Showは'77年~'78年のライヴ音源から抜粋した選曲となっており、1stから当時最新作だった5thのPoint Of Know Returnまでバランス良く選曲されている。LP時代は2枚組で14曲だったそうだが、CD化されるにあたって、収録時間の都合上1曲割愛されたらしい。
オープニングの第一音を聴いた刹那、もうカンサスのその世界に引きずり込まれてしまう。気を抜く隙なんて与えてはくれない。ハードでタイトで軽快で時に優美。「静」があり「動」があり、何よりどこを取ってもドラマチック・・・。ポップな親しみやすさもちゃんと備わってる。
代表作の4,5枚目からの選曲にやはりグッとくるが、1,2,3枚目からの曲も負けてない。オープニングのSong For America, Icarus, Journey From Mariabronn, Dust In The Windからの流れが美しいピアノソロが印象的なLonely Wind・・・。
どこを取ってもタメイキが出ちゃうくらいに良いのだが、ラストの2曲はやはりぶっちぎりだろうか。
The Wallはイントロ聴いただけでもうメロメロだし、プログレの醍醐味がてんこ盛りのMagnum Opus(邦題は”超大作”だったかな)に至っては、んもーどうにでもしちゃってぇ・・・!みたいな(笑)
最後、メンバーの誰かわからないけど(Kerry LivgrenかSteve Walsh?)観客への感謝の言葉を口にするのだ。それがものすごい早口なんだけど、妙にカッコ良くてゾクゾクしてしまう。
とあるサイトでカンサスサウンドの特性として、ボーカルパートがインストパートに埋もれていない、というようなことが書いてあり、ナルホドと思った。演奏はハイレベル且つボーカルのクオリティーもすこぶる高い。両者のバランスがとても良いのですね。この両者のマッチングの良さも彼らの魅力のひとつだろう。
今風の音を聴き慣れている人の耳には古風な、悪く言えば古臭い音に感じるのかもしれないけれど、カンサスの70年代のこのサウンドは時代を超えていつまでもずっと語り継がれて(まさに”伝承”!)いってもらいたい音である。
1. Song For America/2. Point Of Know Return/3. Paradox
4. Icarus-Borne On Wings Of Steel/5. Portrait(He Knew)
6. Carry On Wayward Son/7. Journey From Mariabronn
8. Dust In The Wind(Accustic Guitar Solo)/9. (Piano Solo)Lonely Wind
10. Mysteries And Mayhem/11. Excerpt From Lamplight Symphony
12. The Wall/13. Magnum Opus
いや、実は最近妙に思い出されて、初期~中期をじっくり聞きたいと思ってたとこなんでした。
息をもつかせぬ展開が多く、正にプログレ・ハードの王道、走りだったのでは、と、個人的な評価急上昇だったのです。
若かりし頃は多少カバーも演ったものですが、今こそ再評価したいバンドです。
やはりスティーヴ・ウォルシュがいた頃が華もあったしカッコよかったな。
スティーヴが抜けたあと、なんとかエレファントとかいうビーチなヴォーカリスト(洒落にもならんが。。。)が入ったライブ・ビデオは持ってるんですが、楽曲はともかく絵づらは滑稽。。。
ともかく、ボストン、スティックスと共に、産業ロックの功罪ばかり語られたのは個人的に心外ではあります。(3バンドとも非常に影響を受けました)
いまこそ再評価したいですね。(ウチのバンドでもやってみようかな?)
ですよね~。「息もつかせぬ展開」にヒジョーにわくわくしてしまうのです!
私は全盛期しか聴いてないんですけど、スティーヴ・ウォルシュのボーカル、ホントうっとりしてしまいます。他の人のボーカルってちょっと考えられないです。
ボストン、スティックスも同時代の同系統のバンドってかんじですけど、最もプログレ臭がただよっていたのはカンサスだったんじゃないですかね。
>(ウチのバンドでもやってみようかな?)
それはもう、是非是非♪
すっとんで見に伺いますよ~!