Flesh + Blood / Roxy Music |
ロキシーミュージックはAvalon('82年)とFlesh+Blood('80年)を持っている。前者はリアルタイムで買い、後者はその少し後に買った。もちろんアナログ盤。
AvalonからシングルカットされたMore Than Thisが日本でもずい分ヒットして、何かのCMで使われていた覚えがある。タイトルチューンも雰囲気タップリでお洒落で結構よく聴いたアルバムだった。
しかし、それ以上に懐かしい気持ちになったのはFlesh+Bloodの方だった。この槍投げのジャケも結構印象的だったし。
レコード棚から埃だらけのFlesh+Bloodを探し出し、曲目を見てみる。自分でも以外だったのだが、殆どの曲のフレーズが思い出せたし、口ずさめるものも多そうだ。わくわくしながらターンテーブルに載せたのだが、残念なことに音が出ない・・・。接触が悪い?針がもうダメ?色々試したけどうまくいかず、すぐにでも聴いてみたいのに、聴けない・・・。悲しみに打ちひしがれ、私は泣いた・・・(もちろん嘘:笑)
で、結局後日CDで買ってしまいました。
改めて聴いてみたら、やっぱり良い。ホント、1曲1曲をよく覚えているってことは、当時しつこく聴きこんだ証拠である。その割にはこのアルバムの存在も、ロキシーミュージックというバンドのことも、忘却の彼方へとすっ飛んだままだったのだが。
シングルになったSame Old Sceneはさすがに良い。イントロからしてカッコいいし、サビの部分のブライアン・フェリーのボーカルがちょっと「女々し系」(まぁこの曲に限らずかな)なのだが、それも魅力のひとつなのだろう。他にもあれもこれもとグッとくる「せつな系」の曲が多い。結構ツボかも。
ロキシーはその後はアルバムを買うまでには至らず、ラジオからエアチェックした一本のテープ(ベスト盤的なもの)があるのみである。どうもあの「女々し系」のボーカルがやっぱり好みじゃなくて、それっきりになってしまったのだけど、このアルバムの楽曲の良さには改めて唸ってしまいました。