Jackson Browne 東京公演(11/22/08) |
会場は昭和女子大内にある人見記念講堂。はじめて行く会場だったけど、なかなかゆったりとした造りだった。座席は15列目ながらも右端だったので、さぞや見ずらいのでは・・・と席に関しては全く期待していなかったにもかかわらず、よく見えた。ステージの形状(といっても別にフツーの形状ですが・・・)とか椅子の配置や角度が絶妙なのだろうか。期待してなかった分、ちょっとお得な気分(笑)。
来日は前回のソロアコースティック・ライヴから4年ぶり。前回を逃した自分にとっては5年ぶり、6回目の生ジャクソンということになる。皆勤賞には程遠いが結構な回数だろう。正直、ここまで長くファンやっているなんて20年、25年前の自分には想像できなかったのではあるまいか。(まぁ、距離を置いていた時期も長かったりするのですが・・・)
2部構成で休憩を挟んで3時間弱。オープニングはBoulevardで幕をあけ、Fountain Of SorrowやDoctor My Eyesといった旧い曲もやったものの、さすがにニューアルバムからの選曲が多かった。第2部はそれほどでもないだろう、旧いのもバンバンやってくれるだろう・・・という私の予想は大きく外れ(汗)、やはりしっかりかっちりと新譜からが多かった。新譜からやらなかったのは2,3曲だけだったのではないかと思う。
ジャクソン・ブラウンという人は言わずもがな、キャリアの長い人なので、来ている客の殆どがオールドファンで(客層の中心は50前後か)、そういう人たちが聴きたがっているのは、自分たちの青春時代を彩った旧い70年代の歌の数々なのだ、ということはもちろん本人が一番自覚していることと思う。しかし、新譜のリリースに合わせたツアーだから、ということであくまでも新曲中心というポリシーを貫くあたりは、とてもカッコイイと思うし、彼らしいなとも思う。「現役」としてのプライドなんだろうな。
とはいえ、もう2,3曲を旧い曲にまわしてほしかった気もする。
今回はまぁ、状況的に仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけど、セットが固定されていて、客席からのリクエストに応えるといったコミュニケーションがなかったのがちょっと淋しかった。まぁ、アコースティックライヴの時ほどではないにしても、前回のバンドセットの時でも2,3曲リクエストに応じてくれていたので・・・。正直自分的にサプライズな選曲というのが今回なかったのは残念だった。
それから、一応自分なりには全部のアルバムを網羅しているはずなのに、知らないよ、コレ・・・というのが3曲ほどあった。早速ネットで上がってきているセットリストで調べたら案の定聴き込んでいない最近のアルバムからで(そーいうのがわりとある:汗)、さらに調べてみると前回に観た時にもやっている曲だったりして、我ながら進歩がない(汗)。まぁ、それでも今回はニューアルバムの予習は怠らなかったし、新譜はなかなかいいぞ!と思える曲が多かったこともあり、予習がはかどったのも良かったのだろう。
あとひとつ、今回の特徴として「女性コーラスが効果的だった」ことが挙げられるだろう。
ニューアルバムを聴いても女性コーラスは目立っているので、まぁ当然といえば当然の結果であり、黒人女性二人のコーラスは確かに効果的で良かったとは思う。しかし、コーラスが目立ちすぎて、時にジャクソンの声が消されてしまい、また彼女たちだけにボーカルパートをまかせてしまう場面もあり、ジャクソンの声に一秒でも長く酔っていたい私にはその点は不満でした。
最近は特にソロアコースティックライヴのアルバム(とりわけvol.2)に心酔しており、コーラスなしで声はジャクソンの声のみ、というシンプルこの上ない世界に浸りすぎてしまったせいもあるのかもしれないけど。
それにしてももう還暦を迎えたというのに、なんだかんだでこの人はいつまでも若々しい。
外見的にはうっすらと顎鬚をたくわえ、それなりの年齢にも見えるけど、何より昔から変わらぬ伸びやかな若々しい歌声には本当に癒される。
終盤のThe Pretender~Running On Emptyの流れはいつ聴いても、何度聴いても心が洗われるようだ。そしてアンコールのThe Load Out~Stayも、彼がピアノの前に座るだけで、ああ、来るぞ来るぞ・・・!というあのかんじ、始まった時の”キターっ!”というあのかんじは何度味わってもいいものだ。
次回はアコースティックライヴでデビッド・リンドレーと来てくれるのでは・・・?という噂もあるようだ。
そう遠くない将来、また生ジャクソンに会える・・・!と信じて、楽しみに待とうと思う。
*他所から拾わせていただいたセットを載せておきます。大阪ではTake It Easyもあったそうで・・・ちと残念。
Boulevard /The Barricades Of Heaven /Everywhere I Go /Fountain Of Sorrow /Time The Conqueror /Off Of Wonderland /Live Nude Cabaret/Culver Moon /Giving That Heaven Away /Doctor My Eyes /About My Imagination
---intermission--
Something Fine /These Days /For Taking The Troubles /Lives In The Balance /Going Down To Cuba /Just Say Yeah /The Drums Of War/Far From The Arms Of Hunger /Rock Me On The Water /The Pretender /Running On Empty
--encore--
The Load Out~Stay /I Am A Patriot
*あと5年前の来日公演の時の感想をこちらに載せてありますので、参考までに貼っておきます。
http://www.geocities.jp/harri_er/jbnakano.htm
東京公演では「Rock Me On The Water」が歌われたのですね。大阪では代わりに「Late For The Sky」が演奏されました。アンコールも1曲多く、イーグルス風にアレンジされた「Take It Easy」で締めくくられたのです。
確かに女性のバック・ヴォーカルが目立っていましたね。でも、迫力があって曲に厚みが出ていたように思います。
噂されているデヴィッド・リンドレーとの来日が実現すると良いですね。
はじめまして。コメントありがとうございます!
Late For The Sky、東京でも聴きたかったです。Take It Easyも盛り上がったでしょうね。Rock Me...も良かったですよ!
同じツアーでもやっぱり全く同一のセットにはならない、というところがジャクソンらしいかんじがしますね。
バンドの演奏も、コーラスもとても充実していましたね。
リンドレーとの来日、本当に実現してほしいものです!