音楽の独り言2024-03-18T16:54:33+09:00aki_hitorigoto好きな音楽についてのあれこれをつぶやくページExcite BlogSongs From The Big Chair / Tears For Fearshttp://rockokey.exblog.jp/33902856/2024-03-18T16:54:00+09:002024-03-18T16:54:33+09:002024-03-18T16:54:33+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
そもそものきっかけは、ネットで見かけたとあるバンドのインタビュー記事で、そこで次に出るアルバムは80年代のブリティッシュサウンドの影響を受けており、例えばAとかBとか…といくつかバンド名を挙げていて、その中にTears For Fearsが入っていたのだ。その名前がなぜか引っかかった。そういえば持っていたよなー、ティアーズ・フォー・フィアーズ(しかもコレとその次作の「The Seeds Of Love」の2枚)。リアルタイムで結構聴いていたのだ。なぜ30何年(!)も忘却の彼方に追いやられていたのだろう。
というわけでおそらく30数年ぶりに聴いてみた。そしたら、
あれ?こんなに良かったっけか?という位良かった。次作の「The Seeds Of Love」(1989年)も聴いたのだけど、ダントツでこっちが良かった。1985年というと、自分的には全米ヒットチャートなどもだんだんと追わなくなってきて、リアルタイムの音楽に疎くなり始めた頃だろうか。それでもシングルヒットしていた"Shout"や"Everybody Wants To Rule The World", "Head Over Heels"がラジオでしょっちゅうかかっていたことも覚えてるし、アルバムを買った位だからやっぱり良いよねー、とそこそこ心酔していたのだろう。
2. The Working Hour
リズムもどっしりと重くて壮大な広がりを感じる音作りです。ちなみにいい味わいのsaxophoneを吹いてるのはMel Collinsだそうです。(ちょっとビックリ)
3. Everybody Wants To Rule The World
全英2位、全米1位のヒット。陽気なイントロからして思わず和んでしまいます。個人的には"Shout"よりも数段好き。多分これで彼らを知ったのではないかなー、という位大きな出会いだったような気がします。(とか言ってるわりには30何年もキレイに忘れてしまっている、というしょうもなさ:汗)
7. Head Over Heels / Broken
全英12位、全米3位のシングルヒット。自分的にはシングルカットされた中では一番好きかも。今回聴いていて一番懐かしくグッときたのがこの曲でした。当時から刺さりまくっていた証拠でしょうね。(忘れてたけど:汗)"Broken"のライブバージョンのラストに繋げての終わり方、という演出がまたたまりません。
]]>Bare Trees / Fleetwood Machttp://rockokey.exblog.jp/33833313/2024-02-11T16:41:00+09:002024-02-11T16:41:05+09:002024-02-11T16:41:05+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
Danny Kirwan - guitar, vocals
Bob Welch - guitar, vocals
Christine McVie - keyboards, vocals
John McVie - bass guitar
Mick Fleetwood - drums, percussion
01. Child Of Mine
02. The Ghost
03. Homeward Bound
04. Sunny Side Of Heaven
05. Bare Trees
06. Sentimental Lady
07. Danny's Chant
08. Spare Me A Little Of Your Love
09. Dust
10. Thoughts On A Grey Day
それと記事をカテゴライズするにあたり、フリートウッドマックっていつもちょっと迷ってしまうのですが、基本的に英米混合のバンドだけど、パッとした印象でアメリカン・ロックのカテゴリーに入れていたのですが、この頃はやっぱりグッとブリティッシュ寄りな印象なのでブリティッシュ・ロックに入れておきます。あ、でもボブ・ウェルチってアメリカ人だっけ(汗)
]]>i/o / Peter Gabrielhttp://rockokey.exblog.jp/33739820/2023-12-23T16:10:00+09:002023-12-23T18:04:41+09:002023-12-23T16:10:25+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック2002年の「UP」以来のオリジナルアルバムリリースということになるらしい。21年ぶりでしょうか。ストーンズよりも待たされたということになる。もうちょっと話題になっても良いのではないでしょうか。(十分になっているのかしら)
]]>Noel Gallagher’s High Flying Birds 2023 Japan Tour (東京ガーデンシアター 12/01, 02)http://rockokey.exblog.jp/33659625/2023-12-06T17:57:00+09:002023-12-06T17:57:09+09:002023-12-06T17:57:09+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
ライブの告知から約半年、指折り数えて待っていたNGHFBが遂にがやって来ました。初ノエルです。
コロナが始まった頃、たまたまオアシスにハマり出し、そのまま真っ直ぐにノエルへと突き進み(笑)今に至ります。ライブ動画を見ては、自分もライブ会場に行きたい、同じ空気を吸いたい、一部になりたい…とコロナ禍の中で地団太を踏んでいました。端的に言えば「自分も"Don't Look Back In Anger"を現場で大合唱したいんじゃ!」ーーコレに尽きます。そんな夢が叶う日が来たのです。これはもう大事件というか、間違いなく自分にとっての今年最大のメインイベントといっていいでしょう。気合を入れて2公演分取りました。
ノエルだ!本物のノエルがいる!夢か幻か。大丈夫、現実です。
そして演奏が始まった。のっけからの5曲は最新作「Council Skies」から。事前に綿密な予習はしていかなかったけど、だいたい予想どおりの選曲だった。最初にシングルになったPretty Boyはオープニングに相応しい曲。次のタイトルチューンで少しだけ感傷的になり、3曲目のOpen The Door, See What You Findでポジティブに行こうぜ!と励まされる。アレンジはアルバムをそのまま再現しており、曲に合わせた背後のスクリーン映像の演出も効果的だ。
中盤は新作以外のソロから。このゾーンから何をやってくれるのか、一番興味深かったかもしれない。You Know We Can't Go BackやIn The Heat Of The Momentあたり、おお、そう来たか!というかんじ。大好きなDead In The Waterも胸にしみた。
終盤はオアシスナンバー。これもほぼわかってはいたけど、Going Nowhereだけは意外な選曲で嬉しかった。こういったBサイドのノエルの(オアシスの)魅力というのはもうちょっと広まってほしい気もするし、内輪(?)の中だけでヌクヌクと温めていたいタイプの曲なのかもしれないな、なんて思ってみたりもする。水戸黄門的なイントロで有名な(笑)The Importance Of Being Idleはノエルのお気に入りの曲らしく、たいてい入っているみたい。ゲムのギターソロがかっこいい!そして怒涛の終盤。一緒に歌える喜びをかみしめてのThe Masterplan、大好きすぎるHalf The World Away(白状するとコロナ渦中、この曲を聴きながらノエルはとんでもなく遠い所にいるんだなぁ、とふと涙ぐんでしまったこともある)そしてこれまた動画を繰り返し見てこの空間にいたい!と切に願った、大好きなLittle By Little。もうこのまま墓場に直行しても悔いはないぞ。いや、待て待て。これからアンコールで例の「アレ」が待ってるじゃないか。
アンコールの1曲目はノエルが敬愛するボブ・ディランのカバー、軽快なリズムが心地よいThe Mighty Quinn。その次がLive Forever。オアシスのオリジナルは曲の良さに加えて、リアムのボーカルの存在感が際立っていたけど、ノエルのアコギバージョンはどこまでも優しく、しみじみとしていて、これはこれでとんでもなく素敵。目を閉じて聴き入りたい名曲だ(姿が見たいのでもちろん閉じませんでしたが)。そして次はラストの「アレ」です。問答無用のDon't Look Back In Angerのイントロが来ただけでグッとなります。ライブでドンルクの大合唱に加わる、という夢が遂に叶い、感無量でした。
ここ何年かはギターは殆どコードを弾く位、と自分でも言っていたノエルだけど、ラストのDon't Look Back In Angerの例のソロはノエルが弾く。そのシーンを見つめながらふと、90年代の丸顔だった若かりしノエルの姿がすーっと重なった。25, 6年前のノエルに56歳のアナタはこんなですよ、こうしてドンルクのソロを弾き続けていますよ…って教えてあげたいな、なんて思ってしまった。そしてノエルがこれから先もずっと何年もこの曲を歌い続け、変わらずにこのソロも弾き続けてくれたら嬉しいな。
Noel Gallagher’s High Flying Birds (Tokyo Garden Theater 2023/12/01, 02)
Pretty Boy
Council Skies
Open The Door, See What You Find
We're Gonna Get There In The End
Easy Now
You Know We Can't Go Back
We're On Our Way Now
In The Heat Of The Moment
If I Had A Gun
AKA...What a Life!
Dead In The Water
Going Nowhere
The Importance Of Being Idle
The Masterplan
Half The World Away
Little By Little
encore:
Quinn The Eskimo (The Mighty Quinn) (Bob Dylan's cover)
Live Forever
Don't Look Back In Anger
Noel Gallagher: lead vocals, guitar
Mike Rowe: Keyboards
Russel Pritchard: bass, backing vocals
Chris Sharrock: drums, percussion
Gem Archer: Guitar
Jessica Greenfield: backing vocals, keyboards
]]>If I Could Only Remember My Name / David Crosbyhttp://rockokey.exblog.jp/33532505/2023-10-19T17:43:00+09:002023-10-19T17:43:02+09:002023-10-19T17:43:02+09:00aki_hitorigotoアメリカン・ロック
以前にも書きましたが、私がCSN&Y界隈を聴くようになったのはここ数年(2年位?)です。自分的にはまだほぼ白紙(スイマセン)なヤングに関してはちょっと置いておくとして、クロスビー、スティルス、ナッシュの3人の中で曲調的に一番とっつきにくかったのがクロスビーでした。
この「If I Could Remember My Name」は1971年リリースのクロスビーの1stソロですが、各自のソロの中ではCSN&Yから一番かけ離れたサウンドだと、当時は言われていたようです。なるほど、確かに。最初に聴いた印象は、うーん、何じゃこりゃ。ちょっと付いていけないなぁ…というかんじ。暗い、退屈、陰鬱…それでも、即ハイさようなら!とならなかったのは、やはりなんだか変なサウンドだよなー、と感じつつもそこに引っかかりを感じて気になっていたせいかもしれません。この引っかかりを克服した先には新しい未来が開けているのかも?(大げさ)みたいな。そういう予感がする作品というのは稀にありますが、これもそんなある意味貴重な1枚かも?と思ってはいたのです。そして、先日何の気なしに久しぶりに聴いてみたところ…おっ!となりました。これは克服できたっぽいぞ…と。
CSN&Yっぽくないと書きましたが、"Deja Vu"や"Guinevere"に通じるクロスビーっぽさはちゃんとあるし、特に"Cowboy Movie"なんて"Long Time Gone"や"Almost Cut My Hair"を思わせるソウルフルな歌いっぷりでCSN&Yのステージでも映えそう。あと歌詞が殆どないというかスキャット風な曲(や箇所)もそこそこあるのですが"Music Is Love"(これは一応歌詞はありますが)なんて殆ど瞑想の世界ではないでしょうか。chant(詠唱)というのかな。軽めな曲調ではありますが、衝撃度高めなオープニングチューンと言えそうです。ドラッグカルチャー下のサイケデリックムーブメントのニオイがプンプン漂ってきます。このアルバムは前年に交通事故でこの世を去った恋人に捧げられており、そういった背景を知れば(ジャケットも含めて)暗くて陰鬱なのは当たり前。むしろ明るくはじけなさいよ、という方が酷でしょう。参加ミュージシャンにはナッシュ&ヤングの他ジョニ・ミッチェルををはじめ、ジュリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)グレース・スリック(ジェファーソン・エアプレイン)他多数の仲間の参加があったようです(個人的にはスティルスの名前がないのが残念)。この頃、自身のクルーズ船に乗って洋上を漂いながら、恋人の死に打ちひしがれてドラッグ三昧になっていたであろうクロスビーを仲間たちが支えてあげていたのかな、と想像できます。
↓ 穏やかな気分になれます。"Music Is Love"
https://www.youtube.com/watch?v=ogCHUHD-y1Q
If I Could Only Remember My Name / David Crosby
1. Music Is Love
2. Cowboy Movie
3. Tamalpais High
4. Laughing
5. What Are Their Names
6. Traction In The Rain
7. Song With No Words (Tree With no Leaves)
8. Orleans
9. I'd Swear There Was Somebody Here
↓こちらは2022年リリースのライブ盤。これもめちゃ良い
]]>Concert For Georgehttp://rockokey.exblog.jp/33330677/2023-08-15T21:09:00+09:002023-08-19T14:14:31+09:002023-08-15T21:09:42+09:00aki_hitorigotoビートルズ&ソロConcert For George(コンサート・フォー・ジョージ)の劇場版が公開されています。私も先日映画館に足を運んできました。
ジョージ・ハリスンが亡くなったのが2001年11月29日で、この追悼コンサートはその一年後の同じ日にエリック・クラプトンの主宰で開催されました。DVDとしてリリースされたのがその翌年だったと思うので、もう20年も経っているのですね。(時が経つのが早いこと!)しかも劇場での公開は(一部であったらしいのだけど基本的には)なかったし、DVDはフルバージョンと劇場版と2枚セットだったのだけど、たいていはフルバージョンばかりを見ていたので劇場版を見るのも随分久しぶりでした。
The Inner Light / Jeff Lynne & Anoushka Shankar
https://www.youtube.com/watch?v=YX9qTInEyvI
これは初めてDVDで見た時から、ジェフ・リンの柔らかな歌声とシタールの音色との絶妙な相性の良さに結構な衝撃を受けました。(上がっているのは残念ながら動画ではなく音だけですが)完コピの極みではないでしょうか。オリジナルはそれまで特に好きというわけでもなかったのに、以来大好きになってしまいました。
Handle With Care / Tom Petty & The Heartbreakers with Jeff Lynne & Dhani Harrison)
https://www.youtube.com/watch?v=R1Xlr_lZifI
これも当時強烈でした。またジェフ・リン絡みになってしまいますが、彼が受け持ったロイ・オービソンのパートが聴いていて気持ちよく、なんともいえずフィットしていて、この人ボーカリストとして凄い人なのかも、と思った覚えがあります。(というか声質が自分好みなのかも)
Something / Paul McCartney & Eric Clapton
https://www.youtube.com/watch?v=Xl-BNTeJXjw
]]>Council Skies / Noel Gallagher's High Flying Birdshttp://rockokey.exblog.jp/33160539/2023-06-10T21:07:00+09:002023-07-30T09:18:52+09:002023-06-10T21:07:30+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
前作から6年ぶりとなるNoel Gallagher's High Flying Birdsの新作です。
全10曲。ボリューム的にはちょっとあっけなくて、物足りないといえば物足りないかもしれない。
一言で感想を表すとするなら「心地よい」だろうか。前作はちょっとやりすぎた…みたいな発言を本人もしているようで、改めて久しぶりに前作「Who Built The Moon?」をじっくり聴いてみたのだけど、なるほど、エレクトリックダンスミュージック的な音はやっぱりぶっ飛んでいるな、と改めて感じた。そうじゃない柔らかめ(?)なのも入っているので全てがそうじゃないにしろ、全体的にダンスビートな印象が強く残ってしまう。ノエルはこの後、後のベスト盤「Back The Way We Came vol.1」にも収録されるEPを何枚かリリースしており("Black Star Dacing""This Is The Place""Blue Moon Rising")、それらもおしなべて同傾向のサウンドだったので、オアシス及びノエルファンになってまだ間もなかった当時の私は正直、これらの音源にかなりショックを受けたものだった。ただ、上記のベスト盤に入れられた新曲("We're On Our Way Home""Flying On The Ground")はいわゆる通常のノエル・ギャラガーに戻った感があり、嬉しく思ったものだった。
1. I'm Not Giving Up Tonight一曲目からおー、ノエルだノエルだ!と目を細めてしまいたくなる。ノエルらしい曲。
2. Pretty Boy
配信では先行で数曲公開されていたのだが、これが一番最初に公開された。最初は正直、あまり自分の好みではないかな、と思っていたのだが、アルバム全体の中の一曲として聴くとまたちょっと違う印象だ。Johnny Marrがギターで参加。
3. Dead To The World
これも先行で配信された。とにかく美しい曲とノエル自身事前に発言していたとおり、ちょっと出来すぎでは?と思える程美しい。この手の曲が一曲でも入っているのは喜ばしい。
4. Open The Door, See What You Find
ポジティブなノエルは良いな。このアルバムはコロナ禍でロックダウンの最中に書かれた曲が大半を占めているそうだけど、歌詞の端々に外へと向かう思いというか気持ちが伝わってくるよう。
5. Trying To Find A World That's Been And Gone Pt.1
これもしみじみとポジティブでよろしい。
6. Easy Now
これは"Pretty Boy"の次に先行配信された曲。オアシスらしさとノエルらしさの違いって具体的に何なんだろう?なんて時々考えたりするのだけど、一生解けない難問かもしれない。これは聴いた刹那にオアシスらしいと思った。もちろんノエルらしさもあるのだけど一発でオアシスじゃん、と感じられるポイントはどこなのか…うーむ。
7. Council Skies
故郷のマンチェスターに思いを馳せて書かれた曲。かといって過度にノスタルジックに走るわけでもなく、心地よさが残る。
8. There She Blows!
ツインボーカル(自分で重ねているのかな)が美しい。ありそうで案外なかったパターンの曲かもしれない。
9. Love Is A Rich Man
ホーンの導入もわりと珍しいかも。曲自体はポップなのにホーンの効果かほどよい厚みも感じる。タイトルのせい(?)かビートルズの"Baby You're Rich Man"を連想してしまうんだが…(笑)
10. Think Of A Number
ちょっと憂いを帯びたマイナー調だけど地味なかんじではない。案外こういうタイプは何度も聴くうちにすごく気に入ったりして。インタビューでノエルはこの曲をラストに持ってきたのはちょっと失敗だった(”I'm Not Giving Up Tonight"で閉めるべきだった、と)と言っていたけど、うーん、確かにわかる気はするけど、これがラストでもそれはそれで良いと思う。
]]>Night And Day / Joe Jacksonhttp://rockokey.exblog.jp/33078860/2023-05-16T17:21:00+09:002023-05-16T17:21:19+09:002023-05-16T17:21:19+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
「何故か唐突に聴き返してみたくなりましたシリーズ」という企画で過去に書いたことがあったかどうか、定かではありませんが(笑)たまにふと、あ、そういえばあのアルバム…とかあのアーチスト…とか、何の脈略もなく唐突に思い出してむしょうに聴きたくなることがあります。というわけで(?)聴いてみました。1982年リリースのJoe Jacksonの5枚目のアルバム「Night And Day」です。
Joe Jacksonをこのブログで取り上げるのはもしかしたらお初?かもしれません。意外といえば意外です。というのもJoe Jacksonは、10代の終わりから20代にかけて、かなりお世話になった、というか要するに好きだったアーチストの一人だからです。来日公演にも2回行って('84年と’86年だったかな)随分心酔したものです。それなりの思い入れもあるので日常的にたまにでも聴いていそうなものなのに、なぜこれまで脳裏の奥底に置き去りにされたまま、引っ張り出されずにいたのかしら、と不思議な位です。
1. Another World
オープニングに相応しい前向き感(?)を感じる曲。新しい未知の世界に踏み出すぞ!という気概が感じられます。
2. China Town
当時も不思議な斬新感があったけど、久しぶりに聴いてもやっぱり同じ感想です。そういえばこのアルバム(だけかどうかわからないけど)はギターが入ってないんだな、ということを思い出しました。
3. TV Age
この曲を聴くとその頃(?)流行っていたDire Straitsの"Money For Nothing"をなぜか思い出します。テーマ的には同類なのかな?
4. Target
コレ、カッコイイです!もちろん当時も良いと思ってはいましたが、今聴く方がむしろ入ってくるかもしれません。ラテン(サルサ?)のリズムがグイグイ来ます。
5. Steppin' Out
これが1stシングルですね。Joe Jackson最大のヒット曲といっていいでしょう。夜の街に踏み出すかんじがよく出ています。1の"Another World"とペアで聴くといいかもしれません。ニューヨークのおしゃれな空気感が伝わってきます。
(Day Side)
6. Breaking Us In Two
B面(day side)は内省的な曲が目立っている気がします。これは2ndシングルになりました。自分的には1stシングルよりこちらの方が断然好きだったりします。Joe Jacksonのこの手の曲は歌詞がわかりやすいという点も気に入っています。もちろん訳もないので(私が持っていたのは輸入盤LPだった)ざっくりとしかわからないけど、なんとなくこういうことを歌っているんだろうな、と自分なりに解釈できて(そして多分その解釈で合っているだろうと思い込む:笑)そこから更に歌に没入できるので2倍美味しいんですよ。(は?)
7. Cancer
言うまでもなくJoe Jacksonはキーボード奏者です。というかピアノ奏者と言った方がいいのかもしれません。少なくとも自分の中ではピアノを弾くイメージしかありません。(幼少の頃から本格的にクラシックピアノを学んでいたそうです)そんな彼のカッコイイピアノソロをこのアルバム中一番堪能できるのがこの曲かもしれません。
8. Real Man
当時から好きな曲です。これも6の"Breaking Us In Two"と同様に歌詞がわかりやすい。男らしさとは?というテーマの歌ですね。とりわけオーストラリアでヒットしたそうですが、何故にオーストラリア?
9. A Slow Song
これは夜の匂いがプンプンします。何故にday side?と思ってしまう。DJにスローな曲をかけてくれ、とお願いするという内容です。オールタイムでJoe Jacksonの一曲を挙げろ、と言われたらコレを選ぶかもしれません。ライブで聴いて鳥肌モノだった感覚はしっかり思い出せます。いや、本当にいつ聴いても鳥肌が立つ位にグッときますね。(だったらもっと日常的に聴きなさいよ…と言いたくなる:笑)
]]>RIDE--Going Blank Again anniversary show (4/20/2023 Liquid room)http://rockokey.exblog.jp/33020233/2023-04-22T17:35:00+09:002023-04-23T08:47:04+09:002023-04-22T17:35:24+09:00aki_hitorigotoブリティッシュ・ロック
最終回(?)はライドです。ドゥービーブラザーズから3日しか空いていないので米西海岸から英国へとビシッと気分を切り替えて、あと会場が中規模ライブハウス(定員900人ほど)のオールスタンディングということもあり、立ち見未体験ゆえ、かなり緊張したことは言うまでもありません。ライドもお初だし。独り参戦だし。そもそもどういう客層なのか、想像はつくけど初心者の身としてはなにかとんでもない粗相(?)というかマナー違反的なことを知らずにやってしまったらどうしよう、とか考え始めたらキリがありません。
定刻の19:00を少し過ぎて、いよいよ始まりました。中央のマークが「コンバンハ、トーキョー!」と挨拶して一曲目"Leave Them All Behind"からのスタート。これはアルバムの一曲目ですがこの後の曲順もアルバムどおりでした。アルバムは聴き込んでいたつもりですが、曲順を正確に抑えていたわけではないので、曲順だったということを知ったのは後でセトリを見て知りました。まぁなんとなく曲順どおりだな、位には思っていましたが。感想としては、え、こんなに音が良いんだ!?ということに純粋に驚きました。もちろん音響の良さ、ということなのですが、同時に音がとても心地良い。腹にズシっとくる低音に痺れるように酔えるのです。狭い空間で轟音を鳴らすとなるとガンガンうるさくて頭に響くのでは?とちらっと危惧していたのですが、全然そんな心配は無用でした。本当に心地よい音の空間で、このままいつまでもこの音に身を委ねていたい、と思える程。曲はどれも良いけど"Mouse Trap""Cool Your Boots""OX4"あたりは大好物かな。
RIDE--Going Blank Again anniversary show (4/20/2023 Liquid room)
01. Leave Them All Behind
02. Twisterella
03. Not Fazed
04. Chrome Waves
05. Mouse Trap
06. Time Of Her Time
07. Cool Your Boots
08. Making Judy Smile
09. Time Machine
10. OX4
11. Grasshopper
--encore--
12. Lannoy Point
13. Kill Switch
14. Monaco
15. Taste
16. Vapour Trail
17. Chelsea Girl
RIDE
Mark Gardener (g/vo)
Andy Bell (g/vo)
Steve Queralt (b)
Loz Colbert (drms)
]]>The Doobie Brothers 50th Anniversary Tour (2023/4/17 日本武道館)http://rockokey.exblog.jp/33014631/2023-04-19T19:16:00+09:002023-04-19T20:00:03+09:002023-04-19T19:16:38+09:00aki_hitorigotoアメリカン・ロック
3回目のドゥービーブラザーズです。前回が2017年4月で前々回が2009年の9月。武道館に来たのも6年ぶり、前回以来です。九段下の駅から上がって会場に向かって歩いているだけでコンサートの聖地に来た感があり、それだけで気分が上がります。そして入場して席が徐々に埋まっていくのを見ながらいつも思うことは、ああ、○○(アーチスト名やバンド名)ってこんなに人気があるんだなぁ、ということ。そういった人気を肌で実感できる機会って、案外こういう場しかないのかなと思います。
Nobodyから始まりお馴染みの曲やら新作からも何曲か挟みながら、終盤からアンコールの「あのノリ、あの感触」に手を叩き拳を振り上げ、ラストは大合唱で休憩なしの2時間10分位。素晴らしかったです。こうやって文章にしようとするとなんだか味気なくてつまらないけど、ドゥービーズファンの熱気は凄かった!私は新作の予習なんて考えもしなくて(正直に言おう。新作が出ているなんてことも知らず…スイマセン)当日の朝、そういえば一番新しいアルバムくらいチェックした方が良いのでは?とハタと気づいて慌てて聴いた…という(汗)。しかも2021年って、新作が出たのつい最近じゃないですか。まぁ、このジタバタはさておき、とても楽しい爽快感満載のライブでした。みんな若々しくて声も良く出ていました(特にパットの声の伸びと張りと若々しい外見にウットリ:笑)。マイケルの声が思っていた以上に太かったのもちょっと意外。個人的に一番嬉しかった曲は初めて聴けた"South City Midnight Lady"でしょうか。お馴染みの曲はもちろんどれも良かったし、あとマイケルの楽曲も沢山聴けました。前回前々回よりもボリューミーなセトリだったのはマイケルの曲がプラスされたから、ということなのでしょうね。
さて、上記の「マイケル・マクドナルドとトム・ジョンストンが共存するドゥービーブラザーズというのがどういうものなのか問題」(もちろん問題でも何でもない)ですが、やっぱりワタシ的には実際目にしても実はピンときませんでした。そもそもドゥービーズにはカラリとした抜けのいいアメリカンロックを象徴するジョンストン期とソウルフルな歌声でAOR寄りなマクドナルド期、と音楽性が異なるふたつのゾーンがあるわけで、それを一緒にやってしまうということに無理はないのかしら…とぼんやり思っていたのです。結果、あの大好きなWhat A Fool Believesも聴けたし、無理でもなんでもなかったけど(ドゥービーブラザーズを堅苦しく考えてはいけないということなのでしょう)それでもお節介にも果たしてマイケルは復帰してちゃんと居心地よくしているのかな、なんて(ホント余計なお世話だけど)ちょっと思ってしまいました。帰り道に一緒に行った友人が「マイケルはこういう大きな所ではなく、ビルボード位の客席との距離が近い小さなハコが合ってる」と言ってたのだけど、なるほど引っかかりはそこだったか…と。躍動感と野性味(?)に溢れたトムはアリーナクラスが似合うけど、マイケルは小さなハコでじっくりしっとり歌い上げるかんじが似合いそうです。いずれにしても今回2人揃ってのステージを観れたことは貴重な体験だったに違いありません。良き良き。
setlist 4/17/2023 at Nippon Budokan
01. Nobody
02. Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)
03. Here To Love You
04. Dependin' On You
05. Rockin' Down The Highway
06. You Belong To Me
07. Easy
08. South City Midnight Lady
09. Clear As The Driven Snow
10. It Keeps You Runnin'
11. Another Park, Another Sunday
12. Eyes Of Silver
13. Better Days
14. Don't Ya Mess With Me
15. Real Love
16. World Gone Crazy
17. Minute By Minute
18. Without You
19. Jesus Is Just Alright
20. What A Fool Believes
21. Long Train Runnin'
22. China Grove
--encore--
23. Black Water
24. Takin' To The Streets
25. Listen To The Music
]]>Down The Road / Stephen Stills=Manassashttp://rockokey.exblog.jp/32993679/2023-04-10T17:34:00+09:002023-04-10T17:34:57+09:002023-04-10T17:34:57+09:00aki_hitorigotoアメリカン・ロック
曲数も収録時間も短いのであっけないのが残念ですが、2枚組の1stは長いので聴くのが大変だしかったるい…と思われる方は、このコンパクトな2ndから入ってみるのもアリかもしれません。オープニングに相応しいノリを感じる1やStillsがスペイン語で歌う3や9、等どれも良いのですが(8は"Let's Spend The Night Together”のリフをモロにパクってるのでは?と思っていたのだけどライナーでもその点に触れられており、だよねー、と小倉氏に勝手な親近感を持ったりして)個人的に特に気に入っているのが4"So Many Times"。これHillmanとStillsの共作でHillmanメインでStillsがコーラスを付けているのだけど、なんとも美しいのです。やっぱりHillmanの功績は大ですね。
派手さやダイナミックさはないし、小粒揃いだけどおしなべて佳曲揃いで捨て曲はないと思います。
Down The Road /Stephen Stills=Manassas
01. Isn't It About Time
02. Lies
03. Pensanienro
04. So Many Times
05. Business On the Street
06. Do You Remember The Americans
07. Down The Road
08. City Junkies
09. Guaguanco De Vero
10. Rollin' My Stone
]]>Jackson Browne Japan Tour 2023 (Bunkamura オーチャドホール 3/27/2023)http://rockokey.exblog.jp/32978155/2023-03-30T20:40:00+09:002023-05-17T20:48:25+09:002023-03-30T20:40:02+09:00aki_hitorigotoアメリカン・ロック
今回は大阪から始まり広島、名古屋を経て東京3公演(うち1日は追加公演)でフィニッシュという日程。私が観たのは東京の初日。
そして始まったのは"Before The Deluge"だ。今回は(今回も)ネタバレのセトリは見ないように気をつけていたのだけど、最新のジャクソンのインタビュー記事を読んでいたらオープニングにこの曲を考えている、とあり思いがけず知ってしまったのだが、特に意外な選曲というわけでもないので知らなくても驚かなかっただろう。この一曲目で即嬉しく思ったことは声がよく出ているな、ということ。こう言ってはナンだけど、74歳という年齢を考えるとどうしても声の衰えを想像してしまうし、またそれを受け入れなくてはという自分なりの心の準備(?)もしているわけで、もちろん若い頃とは違うけれど、想像よりも遙かに艶と深みを帯びた声に嬉しくなる。前回、前々回よりも出ていたのではないだろうか。2曲目に入る前に早くも客席からリクエストが飛び、快く応じるジャクソン。交換しかけたギターを置いてピアノに移動して始まったのは"Father On"。大好きな曲なので聴けてラッキーでした。
今回はいわゆる70年代の曲(やはりこのゾーンの人気は絶大)、80年代90年代以降の曲、そして2,3作前までを含めたざっくりとした意味合いでの新作、の比率は印象では4:3:3位に感じられた。セットリストを分析すると正確なところはわかるだろうけど、感覚としてそんなかんじ。いつもより70年代ゾーンからの選曲が多い気がした。というか実際多かったと思うし、かなり打ちのめされた選曲だった。2月末にバンドメイトだったキーボード奏者ジェフ・ヤングを、それからわずか一週間ほどで、かつてのバンドメイトで70年代のジャクソンの作品に多大な影響を与えたマルチ弦楽器奏者、デヴィッド・リンドレーを相次いで失い、今回のツアーは悲しみを癒す間もないまま始まったというのが正直なところではないだろうか。MCでも何度も二人の名前を口にしていたし、選曲もこの二人に捧げられたものが多かったのではないかと思われる。それと珍しかったのは第一部のラスト、Here Comes Those Tears Againで(確か曲の途中から)ピアノを離れてスタンディングで歌ったこと。ギターもピアノもなしで歌唱オンリーという姿を見たのは初めてだったかもしれない。
個人的に嬉しかったのは次、Rock Me On The Water来ないかなー…なんて密かに念じていたらドンピシャで来たこと(笑)。それはSky Blue And Blackでもそうで、イントロが来た時、おー、思いが届いたよ!スゲーじゃん私!と意味不明の自画自賛(笑)。とりわけSky Blue And Blackは久しぶりだったので染みたなぁ。第2部の終盤、Running On EmptyからのThe Pretenderというラストはまぁ、予想はできたもののその前にLate For The Skyを入れてくるあたり、泣けるねぇ。でも一番嬉しかった超ハイライトは多分、アンコール一曲目のThe Load Out/Stayだろう。これが聴けたのも久々ではなかろうか。グレッグ・リースのスティールギターがデヴィッド・リンドレーを彷彿とさせる。遠目の容姿までリンドレーに似てるのでは?なんて思えてしまう程。そしてアンコール2曲目のTake It Easyもさらりと終わらせるのではなく、メドレーでOur Lady Of The Wellが付くというアルバムと同じ流れがすごく嬉しい。
1. Before The Deluge
2. Father On
3. I'm Alive
4. Never Stop
5. The Barricades Of Heaven
6. Fountain Of Sorrow
7. Rock Me On The Water
8. Downhill From Everywhere
9. Call It A Loan
10. Linda Paloma
11. Here Comes Those Tears Again
-- intermission --
12. Until Justice Is Real
13. The Dreamer
14. The Long Way Around
15. Sky Blue And Black
16. Your Bright Baby Blues
17. In The Shape Of a Heart
18. Doctor My Eyes
19. Late For The Sky
20. The Pretender
21. Running On Empty
-- encore --
22. The Lord Out / Stay
23. Take It Easy / Our Lady Of The Well
まずコレを聴きなさい、と誰もが言う(であろう)「Blow By Blow」と「Wired」は既に持っていた。ジェフ・ベックを聴くぞ!と何年か前に張り切って中古で買ったのだ。しかし、これがいずれもピンとこなくて(特に「Blow By Blow」)あー、自分はジェフ・ベックとは相性が悪いのね、と早々に学習を諦めてしまい、現在へと至る。それでもいつかはジェフ・ベックを克服したい、というかすかな野望(?)は頭の隅にいつもあったと思う。ただ、いつかはね、そのうちね…と自然と先延ばしになっていたというだけのことだ。こう言ってはなんだけど、いいきっかけを与えられたのかな、と思っている。
まず購入済みの2枚を再度聴き直してみた。「Wired」はなかなか良いな、とは思ったものの「Blow By Blow」は残念ながらウームであった。フュージョン色が強すぎるかも、というのが要因かもしれない。それから名盤だとされている人気作品を配信で立て続けに聴いてみる。うーん、いいじゃないか。どれもなかなかいいぞ。やはり誰もが言うことではあるけど、本当に引き出しがものすごい。何でもアリである。そしてどんなジャンルのどんなタイプを演奏してもソツがない。トリッキーなプレイも手品のように鮮やかだ。そしてそのどれもが唯一無二のジェフ・ベックサウンドとして、華麗にスルリと成立しているように感じられる。もちろん実際には他人にはわからないような苦労や苦境に立たされたり、高い壁にぶち当たったことだって何度もあったのかもしれないけれど。この華麗さは他のギタリストにはなかなか出せない味なのではないだろうか。