Out Of The Tunnel's Mouth / Steve Hackett |
1. Fire On The Moon/2. Nomads/3. Emerald And Ash/4. Tubehead/5. Sleepers/6. Ghost In The Glass/7. Still Waters/8. Last Train To Istanbul
(disc 2)
1. Blood On The Rooftops/2. A Tower Struck Down/3. Firth Of Fifth/4. Fly On A Windshield/5. Broadway Melody Of 1974/6. Every Star In The Night Sky
去年の秋に発売になったスティーヴ・ハケットの新作ですが、なぜか国内に流通せず、アマゾン等で普通に買えるようになったのは今年の5月。いつのまにか(?)ボーナスディスク付きになっていました。
私も遅まきながらようやく先日購入。もたついた理由は、元々数が少ないのか、予想を上回る売り上げなのか(?)どうも在庫が不安定なようで、すぐに買えないのならもう少し待つか・・・と、なんとなく伸ばし伸ばしになってしまっていました。加えてこのところすっかり「ZEPモード」で殆どZEP三昧していたこともあって(汗)せっかくのハケットの新作にもなかなか手が伸びずにいたのです。
しかし、来日公演は気づけば目の前・・・!早いとこ買って、しっかり予習をせねばいけません。
そんなわけで、クラシックのトリビュートアルバムを挟んで、ロックの新作としては前作の「Wild Orchids」から4年ぶりになるのでしょうか。
感想はというと・・・良いぞぉ~~お!手応え十分。ああ、この感じだよ、ハケットだよ!
正直、それほど期待していたわけではなかったので(スイマセン)期待以上でした。アコギの活動がしばらく続いていたので、一時は「ロックなハケットはもう戻ってこないのではないだろうか・・・」などと悲観的な思いが幾度となくよぎったものだったけど、あー、「ロックな世界」にちゃんと戻ってきてくれたんだなぁ・・・と感無量です。
1曲目Fire On The Moonはずいぶん前にYouTubeでライブ映像を見ており、その時はあまりピンと来なかったのですが、ちゃんと(?)聴くといいじゃないっすか!この曲はクリス・スクワイアが参加しています。(そういえば、クリス・スクワイアとアルバムを共作するとか、したとかっていう話はその後どうなったんだろう・・・?)
ゲストといえばもう一人、アンソニー・フィリップスが12弦ギターで参加している曲もあり、彼の優しい、柔らかい音色が聴けます。アンソニーといえば、ジェネシスの初代ギタリストでハケットとはすれ違いだったはずですが、交流があったのでしょうか。
内容的にはいつものようにバラエティーに富んでいて、随所にツボというか手応えが感じられるのだが、個人的にはいかにもハケットだなぁ、と思わず微笑んでしまう(笑)ギターサウンドがバリバリのTubeheadやGhost In The Glassあたりがお気に入り。
それからdisc 2のボーナストラックだけど、最後の曲(6)のみスタジオの新録で、あと(1-5)は2009年3月のイタリアでのライブレコーディングとなっている。特筆すべきはBlood On The RooftopsやFirth Of Fifthがフルバージョンで聴けること。特にFirth Of Fifthなんて、殆どセットリストの常連っぽかったと思うのだが、メドレーでギターソロのところだけ、とかイントロのピアノなしでアレンジも変えてとか、そういうパターンで来ていたのに、今回のはちゃんとオリジナルに忠実で、もうそれだけでぐっときてしまいました。ジェネシスファンは涙するしかありませんっ!
今回のツアーではどんなセットでやっているか、とか事前の情報はなるべくシャットアウトしようと思っているのだけど、これらの曲はきっと日本公演でも同じバージョンでやってくれるんだろうなぁ。フルバージョンかぁ・・・(ニヤニヤ)。あー、妄想すればするほど鼻血出そう(笑)
来日公演まで10日を切った。ハイ、今やパーフェクトな「ハケット・モード」です(笑)