追悼、トム・ペティ |
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2017年 10月 05日
トム・ペティが66歳という若さで逝ってしまいました。
人間誰しも最終的にはあの世へと旅立ってしまう日が来る、そんなことはもちろん分かっているつもりです。ミュージシャンも然り。高齢であれば尚更「予備軍的な人」として心に留めることもできるはず。だけどだけど、あのトム・ペティですよ。まさか…という他に言葉が見つかりませんでした。もしや知らぬ間に体調を崩し、ここ何年かで闘病でもしてたのか?と思いきや、順調に今期のツアーをこなし、亡くなる一週間ほど前に無事ファイナルを終えたばかりというではありませんか。うーむ。 トム・ペティといえば「ニヒル」という単語が浮かぶ。ニヤリとしたあの顔が実に「ニヒル」なのだ。そしてそんなニヒルさがとても板についていて、ニヒルという言葉自体はあまり褒め言葉ではない(?)と思うのだけど、ニヒルであるがゆえに好感度が上がるというか、何かそこはかとない魅力がヒニルなその表情から漂っているな、と思える人でした。 私がトム・ペティの名前を最初に知ったのは、当時せっせと聴いていたラジオの「全米トップ40」。ヒットチャートを賑わせていた"Don't Do Me Like That"でした。これが挿入されていたアルバム「Damn The Torpedoes」(1979)もLPチャートを駆け上がっており、トム自身がギターを手にポーズを取る赤を基調としたジャケットも、実に「ニヒル」でカッコ良く、目に焼きついたものでした。そんなある日、トム・ペティ&ハートブレイカーズの来日を朝刊のTV欄裏の小さな広告で知りました。有楽町の読売ホール。行こうとは思いませんでしたけど(中学生だったしコンサートに行くだなんて金銭面も含めて現実的ではなかった)心動かされたのは覚えています。何の変哲もない小さな広告なのに、鮮明に覚えているのも不思議です。 それから1981年のスティーヴィー・ニックスとのコラボも印象的でした。スティーヴィーのソロアルバム「Bella Donna」からシングルカットされた"Stop Draggin' My Heart Around"。楽曲の良さはもちろん、二人のボーカルの掛け合い、そして独特ともいえる二人の声が重なるパートには、この二人めちゃくちゃ相性いいじゃないか…!と鳥肌が立ったものです。ルックス的にもスティーヴィーの妖艶さとトムのニヒルなカッコ良さは自分的にはかなりのツボで、胸を時めかせながらPVに見入ったものです(笑)。 その後は正直ノーマークでした(笑)。ボブ・ディランにもまるで興味のなかったその頃の私は、トム・ペティ&ハートブレイカーズがディランのバックをやっている、なんていうこともまるで知らず、ディランと共に来日していたこともずっと後になってから知ったように思います。 というわけで次のトム・ペティとの再会の場(?)といえば、もちろんトラベリング・ウィルベリーズです。ウィルベリーズに関してはこのブログでも色々書いているはず(?)なので割愛しますが、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、ボブ・ディラン、ロイ・オービソン、トム・ペティという超豪華な顔ぶれの覆面バンド(といってもバレバレ)には心底心が躍ったものです。トムは5人兄弟の末っ子という立ち位置であの中では群を抜いて若造でしたが、旧知の仲といった雰囲気で不思議と馴染んでいたように思います。2作で終わってしまったのは残念ですが、とても「ウィルベリーズらしさ」に溢れた作品を遺してくれました。 アルバムは数枚しか持っていないし、聴き込んだCDといえばベストアルバムオンリー、というお粗末さ(汗)。そんなトム・ペティ&ハートブレイカーズではあるのですが、自分の中ではどちらかというと「聴いた」よりも「見た」というヴィジュアルのイメージの方が勝っているのかな、というかんじもします。「コンサート・フォー・ジョージ」での、歌いながらナナメ上に目線を走らせ、会場内にジョージの姿を探している(?)かのようなジョージ愛あふれる姿、とか。「ボブ・ディラン30周年記念コンサート」での"雨の日の女”を歌う姿が妙にハマっていて実にカッコ良かったなー、な姿とか。ジョージがロックの殿堂入り(2004年)した際の"While My Guitar Gently Weeps"のパフォーマンスで、共演したプリンスの弾けまくりのギターソロに若干引いていたように見えた(?)姿とか(笑)。上記のスティーヴィー・ニックスとのデュエットとか。あと、凝ったPVもありましたね。「不思議の国のアリス」のマッドハッターに扮した"Don't Come Around Here No More"とか、やたら強烈でした。 いつかは来日してくれるのでは…という淡い期待ももうはかなく散ってしまいました。 YouTubeに上がっているライブ動画のいくつかを見れば、彼がいかにファンやミュージシャン仲間に愛されていたかが、良くわかります。 ご冥福をお祈りいたします。 ↑トム・ペティというと私の中ではまずこのジャケットの悪ガキなイメージです ↑デビュー30周年記念コンサートのまるごと動画 (2006年) びっくりする程、良いです。
by aki_hitorigoto
| 2017-10-05 21:17
| アメリカン・ロック
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