Living In The Material World <リマスター・限定盤> |
手にとっておおっ・・・!と思ったのはジャケの色合い。背景のこの黒が実に美しい!一口に黒、といっても色々あるんだなぁ。深みのある、吸い込まれそうな黒。旧盤の時は特に背景の色に着目することはなかったのだが・・・。
「コンサート・フォー・ジョージ」の紫がかったロイヤルブルーといい、「バングラ」の渋いオレンジ色といい、今回の「リヴィング」といい、ジャケの色には引き込まれます。中央のジョージの手形も立体的でいいかんじ。外側のボックスも中のケース(デジパック)も丁寧に作られている。いや~、いい仕事してます。
中身はというと、音は確かにクリアになったかな、とは思うけど、私のニブい耳には格段の違いというものは正直わからない。
シングル"Bangladesh"、"Give Me Love"のそれぞれB面としてしかリリースされたことのなかったボーナストラック、"Deep Blue"と"Miss O'Dell"は初めて聴いた。
"Deep Blue"は亡くなったお母さんに捧げた曲、ということだし、タイトルから想像するに、重苦しい暗い曲なのかとばかり思っていたら、結構軽快なのね。歌詞はやっぱり暗めだけど、曲調まで重苦しいものにしたくはなかったんだろうな、きっと。
"Miss O'Dell"・・・これが噂の(?)ジョージの笑い声ね。笑い声をNGにせずにそのまま使ってしまったという話は聞いたことがあったけど、うん、なかなかキュートな笑い声です。笑い声を聞けるって、案外なかなかないことなのでは・・・?「アンソロジー」でポールだかジョンだかが吹き出しちゃうのが入ってるのがあったと思ったけど、ジョージのは多分初めてかもしれない。
さて、DVDの方ですが、日本公演の"Give Me Love"は「ダークホース・イヤーズ」のライヴ・イン・ジャパン映像的(っていうか同じ音源か)。
"Miss O'Dell"と"Sue Me, Sue You Blues(Acoustic Demo Version)"はスライド映像に音をかぶせたようなかんじ。この"Sue Me,・・・"のアコギバージョン、すごくカッコ良い。気に入ったなぁ。
最後に"Living In The Material World"が流れ、このレコード盤が製作される過程が映し出される。レコード工場って楽しそう♪それにしても手作業でレコード盤を入れていくのには驚きである。
以上4曲がボーナス映像なわけだけど、ちょっとボリューム不足・・・?「ボーナス」だからこんなものなのかなぁ。