CSN 2012 (Live) |
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2023年 12月 2023年 10月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 more... リンク
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2022年 12月 19日
気が付けば、足早に今年も終わろうとしています。何だかなぁ…と思わずため息も出てしまいますが、やっぱり好きな音楽は心の拠り所。安らぎと活力を与えてくれる源です。
今年は遅まきながら音楽配信(サブスク)に加入した年でもありました。自分的には別に新しい音楽に旺盛な興味や好奇心があるわけでもないし、手持ちの好きなアルバムをCDから落として、それをスマホに入れて聴ければ充分だわ、と思っていたのですが、いざ加入してみるとこれがなかなかに便利。ハマりかけたアーチストをちょっと掘ってみようか、という時などなかなか重宝するということがわかりました。そんな恩恵(?)を受けた第一号がStephen Stills及びCSN(&Y)なのですが、その中から一枚、CSNの2012年のライブ盤を。 CSN&Yのライブ盤といえばYoungの存在感も大きい「4 Way Street」が有名かと思いますが、私は2012年の3人のこのライブに心酔中(笑)です。なんとなくもう皆年を取っちゃってるし、若かりし頃のドキドキするようなエネルギーやパワーはもうないだろう、という先入観があったのですが、いえいえどうして、これが素晴らしい。そもそもCSN(3人)が好きかCSN&Y(4人)が好きか、というところはもちろん人それぞれとは思いますが、私的には3人(Young抜き)の方がほっこり感が増すように思えて格段に好きです。Youngが入るとどうしても(?)Stillsとのギターバトルがどうの、という方に注目が集まりがちで、全体の調和やまとまりといった点が置き去りにされがちなかんじがしてしまいます。そういったピリピリとした緊張感も確かに聴きどころではあるのですが、ちょっと疲れてしまって「4 Way Street」は全体を通しで聴くとなんだかぐったりとしてしまうのです。その点この「CSN 2012」はほっこりできるのが良いのです。決してユルいとかそういうことではなく、演奏はキッチリとタイトでありながら、やっぱり調和やまとまりといった点でライブとしての完成度が高いのではないかなと思うのです。バックミュージシャンの力量の大きさもあるのでしょう。 セットは前半がエレクトリック、後半がアコギというのが彼らのセットリストの定番のようですが、ここでもそれは同じです。最初の頃はやっぱりざっくりとエレクトリックがいいな、となんとなく思っていたのですが、何回か聴き返すうちにアコギセットもみるみると好きになりました。個人的なハイライトを悩みぬいて(笑)5曲選ぶとすると (その1) Deja Vu (11)...CSN&YのタイトルアルバムよりCrosby作。彼の作品ではコレが一番好きかもしれません。最初に来る♪Don't You~?♪にヤラレてしまう(笑)プログレっぽい作風も大好きです。大分長尺になっていますが、もっとやってほしい位(笑)。Crosbyは声が素敵。他の2人はエレキとアコギ、どちらも良いのですが、Crosbyに限ってはエレキセットで朗々と歌い上げるというパターンがより好きかも。 (その2)Wooden Ship (12)...エレクトリックセットのラストナンバー。「Crosby, Stills, and Nash」からCrosbyとStillsの共作です。ライブ動画などをいくつか見ると、最初Stillsが歌ってCrosbyに繋いでいくというパターンなのでそれが定番なのかと思っていましたが、ここではNashが歌い出しでCrosbyに繋いでいるようです。ここも個人的な肝はCrosbyのボーカルです。早口で(?)ボーカルを受け継ぐところがね、たまらんのです。 (その3)So Begins The Task (19)...Stills作で自身のソロ「Manassas」から。この曲の紹介でNash(?)が「多分Stephenの曲で一番好きかも」と言っていて思わず「私もだよー」と言いたくなった(笑)。その位好きな曲。コーラスが乗ると余計にいいですね。 (その4)Our House (21)...「Deja Vu」からのNash作。CSNの温かみはこの曲に代表されるNashの作風から来るのかなと思います。僕たちの家はとてもとてもとても心地よい、って3回も「とても」を連呼するってちょっと衝撃(?)だしNashってきっととてもとてもとても良い人なんだろうな、って思っちゃう(笑) (その5)Suite: Judy Blue Eyes (25)...「Crosby, Stills and Nash」からのStills作。やっぱりこれを入れないわけにはいかないでしょう。CSNと言ったらまずコレを思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。Stillsのソロライブの音源なども聴きましたが、やっぱりこの3人のハーモニーあってのこの曲だよね、とうっとりと聴き入りながら思ってしまう。そしてどんぶりメシ3杯進んでしまう(!)位勢いのあるStillsのアコギプレイは言うまでもなく素晴らしい!(太るわ…) それと初期の頃の名曲ばかりではなく、比較的新しめ(といってももうすでに全然新しくはないでしょうけど)の曲も結構やってくれていてそれが総じて良い、というところもこのアルバムの好感度アップに貢献しているように思います。この曲なんだかなぁー、みたいなのが全然ないというのもボリューミーな作品にもかかわらず、ついついリピートしてしまう所以なのでしょう。 CSN、2015年に来日していたのに(ジャクソン・ブラウンがちょこっと飛び入りして話題になったこともしっかり覚えている)当時は関心もなくへぇー、そうなんだ…と冷ややかにスルーしていたことが今となっては悔やまれる。3人のステージ、観てみたかったな。 1. Carry On / Questions 2. Marrakesh Express 3. Long Time Gone 4. Military Madness 5. Southern Cross 6. Lay Me Down 7. Almost Gone 8. Wasted On The Way 9. Radio 10. Bluebird 11. Deja vu 12. Wooden Ships 13. Helplessly Hoping 14. In Your Name 15. Girl From The North Country 16. As I Come Of Age 17. Guinevere 18. Jonny's Garden 19. So Begins The Task 20. Cathedral 21. Our House 22. Love The One You're With 23. For What It's Worth 24. Teach Your Children 25. Suite: Judy Blue Eyes #
by aki_hitorigoto
| 2022-12-19 18:04
| アメリカン・ロック
|
Comments(2)
2022年 11月 23日
というわけで記憶がホットなうちに感想なんぞを書いてみます。(ネタバレありです) 映画「レット・イット・ビー」は中学2年か3年の時にTVで初めて見たと記憶しています。その後少なくとも1回は(もしかしたら2回かも)TVで見たと思うのだけど、実はあまりよく覚えていない。印象としてはとにかく暗い、というだけ。ルーフトップの部分だけは多分所々何かで見る機会があったのか、ちゃんと刷り込まれていたのだけど、スタジオでの張り詰めた空気とかポールとジョージの有名な口論とか、細かい部分はホント覚えてなくて、シーン的に覚えていたのはジョンとヨーコが"I Me Mine"に合わせて踊るシーン位。ただこの先に解散があるということはわかっていて見ているからだろう。この映画が彼らを解散に導いた、みたいなそんな「刷り込み」があるせいか、悲しい「負のイメージ」にまみれた映画だったという印象を持たざるを得なかった、というところだろうか。 で、今回の「ゲット・バック」ですが「レット・イット・ビー」の完全版というかむしろリメイクと言った方が正しいのだろうか。第一印象は当たり前すぎるんだけど、画像がとにかく綺麗なことに改めて驚きました。テクノロジーの進歩って凄いです。細かいことは覚えてないはずの「レット・イット・ビー」の超粗い画像が脳裏に瞬時に蘇りました。で、本当はそんなに暗く陰鬱な撮影ではなかった、ということを今回の「ゲット・バック」では証明したかったようですが、ある意味なるほどそうだな、と思った反面、画像が鮮明で明るいので軽減してはいるものの、陰鬱さや暗いムードはやっぱり所々で残っているなと思いました。特に最初のトゥイッケナムスタジオでの収録はやっぱりまるで足並みが揃っておらず、ポールとの口論の末ジョージは「バンドを辞める」と言って出て行ってしまいます。脱退騒動は「ホワイトアルバム」制作時にリンゴがやっていたので他のメンバーは、おいおい、またかよ…位にしか思わなかったかもしれませんが、ジョンが即放った「代わりにクラプトン(エリックって言ってたかな)を入れようぜ!」にはオイオイ…ってかんじでした。もうちょっとジョージのこと心配してあげてよぉ…(まぁ、もちろんジョンなりに心配はしているはずですけど)このジョージの脱退宣言でパート1が終了。普通の映画なら(というか展開を全く知らなかったら)ジョージは戻るのか?それともクラプトンが加入するのか?(笑)とか手に汗握りながらパート2のディスクへといそいそと入れ替えるはずです。 パート2では心機一転。スタジオを寒くて広くて音響の悪いトゥイッケナムからアップルに変更して録音が再開されます。説得を重ねた結果、ジョージも戻ってきました。(わかってはいてもジョージが車から降りてきたシーンで、やっぱりよっしゃ!とガッツポーズが出てしまった私:笑)トゥイッケナムでの問題点も話し合われ、改善に向けて一丸となっているかんじは伝わってきました。そして「陽」への大きな貢献はやっぱりこの人、ビリー・プレストンでしょう。彼の加入で雰囲気がぐっと良くなり、明るくなったと言われていたけど、本当に救世主のような人です。(なんたって人懐っこい笑顔が最高!)トゥイッケナムでは何となく存在感が希薄で、やる気があるようには見えなかったジョンも見違えたかのように正気を取り戻したかのようです。一番驚いたのは度重なるセッションで手ごたえを感じたジョージがポールに「こんなに長時間籠ってギターを弾き続けたことはなかった。すごく指が滑らかに動く。これまでで一番滑らかに動いているみたいだ。もっとやろう」みたいなことを言うシーンがあって、何日か前に脱退宣言をしたとは思えないジョージのこの変わりようはすごく意外だったし、嬉しくもありました。 パート3はいよいよルーフトップコンサートへ向けてのリハーサル及び本番という流れになるわけですが、準備期間は1月の2日から30日までという約1か月。その中でTV特番をやるとかやらないとか、会場は海外か国内か屋内か屋外かとか、観客はどの程度入れるのか等、殆ど具体的に何も決まらないまま時間だけが流れ、期間内に新作として曲を揃え、それらを仕上げなければならないメンバーの焦りや苛立ち不安など、シビアに考えるとかなり過酷な一か月だったのではないでしょうか。「逆境をはねのけられるのがビートルズの強みだ」みたいなことをポールが言っていましたが(ディズニープラスの宣伝のトレーラーでさんざん使われていた箇所です)各自が自身を鼓舞して、その上でチームワークが試される…正にそんなところでしょう。驚いたのは屋上でやると決まったのが4,5日(?)前で前日になっても「本当にやるの?」「さぁ、どうかな」的なやりとりがあったこと。屋上でやるなんて非現実的だし、誰も実感が沸かなかったのかもしれません。唯一ジョージだけが本当はやりたくない、と本音を漏らしていたけど(リンゴは笑顔で僕はやりたい!とやる気を見せていた)あるいは何かしらの流れで「屋上でなんてやっぱり止めよう」ってことになっていても不思議ではない雰囲気でした。いや、ホントよくぞやってくれました。そして紆余曲折を重ねた後の集大成であるルーフトップコンサート。数々のハードなセッションを見た後でのこのシーンは、ちょっと今までと違って見えたような気がしました。メンバーひとりひとりが確かな手ごたえを感じていたと思うし、見ている側としてはやっぱりビートルズって凄い、凄すぎるってこれまで以上に強く思えたのでした。 それと、曲がだんだんと形になっていく過程を音だけではなく映像で見れるというのもいいものです。「まだここまでしかできてないんだけどね」「うーん、限界だ」「ここのコードは?」「歌詞を教えて」「ここにはとりあえず○○という言葉をハメておくよ」…等々、こういう曲が仕上がっていく過程の楽しさや苦悩を一緒に共有しているような気分になってしまったりして。多分あと2,3回通しで見れば更に理解も深まるだろう。ちょっと難しそうだけど、時間を見つけてやってみたいです。 結論ーービートルズ、やっぱり最強のバンドだな #
by aki_hitorigoto
| 2022-11-23 16:26
| ビートルズ&ソロ
|
Comments(0)
2022年 10月 20日
夏が終わり秋が深まりを見せ始める季節になりました。しかし、夏を越した私のStephen Stills熱は引く気配もなく今だバリバリ継続中です(笑)。
というわけでもう一枚書かせていただきます。こちらが本命(?)かもしれません。 1972年リリースの「Manassas」これはアルバムタイトルと同時にバンド名でもあります。それまでスーパーセッション(Al Kooper, Michel Bloomfield)やバッファロースプリングフィールド、CSN&Y等、華々しいキャリアを歩いてきたスティルスですが、いずれもセッション色が濃いというかバンド色はあまりなかったように思います。Chris Hillman(元バーズ/フライング・ブリット・ブラザーズ)と結成したこのマナサスというバンドで初めてバンド色を押し出したという形になったのではないでしょうか。 このアルバムは2枚組(LPで)の大作で、当然ボリュームもあり、最初はなんだかちょっと捉えどころがないかも、という印象を持ちました。調べてみると各サイド(A-D)毎にテーマが設けられており、Side A「The Raven(わたりがらす)」 B「The Wildness(荒野)」C「Consider(コンシダー)」D「Rock & Roll Is Here To Stay(この世はロックンロール)」といった副題がついています。そしてこの副題ごとに更に聴き進めてみるとこれがなかなかに味わい深く、自分の中にぐんぐんと浸透していくのを肌で感じ、これは凄いぞ!と一人震えたのでした。配信でもCDでもそうですが、ただ聴いているだけだとわからないけど、レコードだとそのひっくり返すタイミングでここからのテーマは何、ということを自然と意識することができるので、この差は大きいと思います。私は配信では物足りなくて(ライナーが読みたかった)CDを購入しましたが、ライナーを読んで改めて理解を深めることができたような気がします。(小倉エージ氏の7ページにも及ぶライナーは圧巻) あくまでもざっくりとした印象ですが、Side Aはブルースロック、Bはカントリーロック、Cはフォークロック、Dはブルースを基調に総合的にまとめあげたような音、といったかんじでしょうか。全体を聴くとまさに、うわっ、アメリカン・ロックがテンコ盛りじゃん!となるのです。カントリー&ブルーグラス、フォークなB面,C面は最初はちょっと退屈でしたが、何度も聴き続けるとこれが実に味わい深くてハマるのです。前にも書きましたが、スティルスは全米各地を転々としていた経歴があるとのことで、やはり音楽性がそういったバックグランドに表れているなぁ、ということが感じられます。とりわけ、最初イマイチに感じられたB,C面には、アメリカの広大な大地の温もりのようなものが感じられ、全くアメリカに縁のない日本人であるにもかかわらず、懐かしさ、郷愁のようなものを覚えてしまうのです。(ここらへんの感触は、個人的にはジャクソン・ブラウンや初期のイーグルスに通じるものがあるように思いました)このB,C面は特にクリス・ヒルマンの役割も大きいのかもしれません。A面で盛り上がり、B,C面でしみじみと温かみを感じ、D面で再び盛り上がりを見せて終わるという流れも良いです。 マナサスは結局もう一枚、2ndアルバムをリリースした後解散してしまいます。2ndも悪くはないけど、完成度はこちらの方が全然上かもしれません。スティルスのソングライティングのピークはここらへんだったのかもしれません。その後はソロをやったり時にCSNに戻ったりしていますが、強烈な印象をビシッと残してくれたのが、このマナサスの1stではないかなぁ、なんて思うのです。 #
by aki_hitorigoto
| 2022-10-20 17:27
| アメリカン・ロック
|
Comments(0)
2022年 10月 10日
FC会員の友人が有難いことに今回も声をかけて下さり、5年前の長野以来の地方遠征(!)となりました。 会場の本多の森ホール(旧名が厚生年金会館だそうで達郎さんは旧名の方がしっくりくる、とそちらで連呼していました)は、地図上は兼六園に隣接されているかのようにも取れますが、兼六園だの金沢城公園だの、なんせその界隈は敷地がとにかく広大。雨だったこともあり、バスを使ったのですが辿り着くまでにちょっと大変でした。(金沢のバス路線は複雑なので尚更)客席は1700ほどの小さめな箱。今回席はかなり後ろの方でしたが、2階席がなく1階から傾斜で続いているので遮るものもなく、スッキリと見やすかったし、ステージ全体を見渡せたのも良かったです。 来年古希を迎えるという達郎さんは、とても元気だし若々しい。ライブに足を運ぶようになって随分経つけど、本当に年を取っているのだろうか?もしかして達郎さんだけ時が止まっているのでは?とふとそんなバカことを思ってしまう位、変わらない。声も本当によく出ているし、スーパーマンのような人だなぁ、と思ってしまう。トークも面白くて、とりわけ地元ネタは貴重な話が聞けたわい、などと地元民じゃないのになぜか嬉しく思えてしまったり(笑) あと前にも書いたかもしれないけど、達郎さんって手首が本当に柔らかいというか、しなやかそうだよなー、と右手首から繰り出されるキレッキレのカッティングにくぎ付けになってしまうオープニング。バンドメンバーのソロ回し(本当はもっと長くやりたいけどキリがないので短めにしてあるそうな)にも聴き入ってしまいました。 セットリストは特に斬新というわけではなかったけれど、怒涛の盛り上がりをみせる後半の「ああ、コレだよねー」というかんじがやっぱり好きです。やれるまでやる、と本人仰っておられますが、ついていきます!と思わず言ってしまいたくなりました。ついていきますとも、ええ。 達郎さん、バンドメンバーの皆さん、ありがとうございました! 終演後、外は更に雨脚が強くなっており、ホテルまでプラプラと歩いて帰る、という当初の予定はあっさりと覆され、タクシーの列に並ぶことに。耳に自然と入ってくる周囲の方たちのイントネーション(関西系が多い)に旅情を感じました。 #
by aki_hitorigoto
| 2022-10-10 13:29
| 全般
|
Comments(0)
2022年 08月 28日
ジャクソン・ブラウンとかドゥービーブラザーズ、イーグルス等、ウェストコースト・ロックと呼ばれるジャンルは好んでよく聴いてきましたが、例えばCSN(&Y)なんかは、ちょっと守備範囲と違うかも、と何気に敬遠していたふしがありました。あくまでもイメージ(先入観といってもいい)なのですが、分厚いコーラスハーモニーのグループというイメージが強く、それが多分にロックというよりはどちらかというとフォークを強く連想させたのかもしれません。きれいなコーラスハーモニーでアコギでフォーク…というのがなんだかなぁ…もうちょっとロック色が強い方が好みなんだけどなぁ…と、自然と遠ざけていたのかも。 ところがどっこい(笑)映画を観てちょっと意外だったのが特にスティルスがとても「ロックな人」だったということでした。ロックを感じる人、と言うのでしょうか。クロスビーやナッシュ、ヤングは違うのかというと、決してそんなことはないとは思うのですがスティルスに一番それ(ロック魂的なもの)を感じてしまったものですから、自然とスティルスに注目して聴くようになってしまった、というところでしょうか。 1st アルバム(1970年リリース)は衝撃的でした。ゴスペルやブルージーな土臭さを感じる音に、あー、この人こういう曲も書くのか、とちょっと驚いてみたり。もちろん、CSN(&Y)やバッファロースプリングフィールドでもそういった要素がなくはないのだけど、カラーが違うからと採用されなかったのか、そもそも各自が曲を持ち寄ると、アルバム一枚につき一人あたり3,4曲がせいぜいなので、やっぱりたくさん書いても採用されずに結果、フラストレーションが溜まり、ソロでリリースするしかなかったのかもしれません。なんかここらへんビートルズのジョージ・ハリスンっぽくないか?とふいに共通項を見出した気がしたりして…(笑) このアルバムはゲスト陣も大変豪華です。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ブッカー・T・ジョーンズ、リンゴ・スター、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ…オイオイ、豪華すぎるだろ。ジョージの「オール・シングス・マスト・パス」に負けない位豪華だぞ(とすぐにそっちへ話を寄せようとする:笑)とりわけジミヘンと共演の(4)、クラプトンとの(5)はやっぱり唸りたくなる素晴らしさ。(1)(3)(6)のゴスペル感もたまらない。個人的には(8)のアコギの上手さカッコ良さにかなり痺れました。 wikiによると、スティルスは軍人の家に生まれ、幼い頃から父親の仕事の関係で全米各地や中米を転々としていたそう。そうした中でロックンロール、ブルース、ラテン、フォーク、カントリー、ゴスペル等様々な音楽を吸収し、血肉となっていったのだろう。引き出しの多彩さは魅力です。そしてギタープレイもめちゃくちゃカッコイイ(エレキギターもアコギも)し、鍵盤もまかせとけ!な多才ぶり。謎の(?)赤いキリンのぬいぐるみ(?)を伴い、雪の中でギターをつま弾くスティルスさんが輝いて見えるぜ! 01. Love The One You're With 02. Do For The Others 03. Church (Part Of Someone) 04. Old Times Good Times 05. Go Back Home 06. Sit Yourself Down 07. To A Flame 08. Black Queen 09. Cherokee 10. We Are Not Helpless
#
by aki_hitorigoto
| 2022-08-28 20:58
| アメリカン・ロック
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||